ゆる〜りさんの近畿の高校野球観戦記

大阪桐蔭と報徳学園を中心に観戦。ときどき観戦後グルメ情報

近江対滋賀学園 林君速球派に変身!

 ゴールデンウィークの最終日に涼しい風が吹く快晴の下、春季滋賀県大会決勝戦を観戦しました。

 近江高校は秋の近畿大会の対報徳学園戦以来の観戦で、ひと冬越えてどれだけ逞しいチームになってるか、特にエースの林君に注目です。

 林君は秋の報徳学園戦で5失点して負けたゲームが悔しくて、そこからストレートに磨きをかけてきたそうです。春季大会のテーマは秋に頼ってたチェンジアップを封印してストレート中心の投球で抑えることのようです。

  前日の準決勝の綾羽戦ではそのストレートを打ち込まれながらも149球の2失点完投勝利を収めています。今日は連投になるが滋賀学園にどんなピッチングをするか楽しみです。

 

 一方で滋賀学園の先発投手はプロ注目のエース尾崎君。尾崎君は最速140キロのストレートとキレの良いスライダーを投げる好左腕です。

 夏にまた対戦するであろう好左腕対決はどんな試合になるでしょうか?両投手から連打は難しく3点勝負になるのでは。

 

スタメン

滋賀学園        近江

⑦ 大濱          ③ 板坂

⑨ 西峯          ④ 見市

⑧ 比嘉          ⑥ 土田

③ 谷田          ⑧ 住谷

⑤ 武川          ② 有馬

④ 大見謝      ⑦ 岡田

⑥ 中野          ⑨ 勝部

① 尾崎          ⑤ 鈴木

② 朝井          ① 林

 

 1回表 滋賀学園の攻撃

 林は先頭の大濱を外角スライダーでライトフライ。2番西峯を2Sから外角ストレートでレフトフライ。3番比嘉を2Sから外角スライダーを引っ掛けさせてファーストゴロの三者凡退に打ち取る。

 林の立ち上がりはストライク先行の10球で滋賀学園打線を片付けるナイスピッチング。

 林の高く上げた右足をインステップに踏み込んでクロスに投げ込んでくるストレートとスライダーは特に左打者にとっては背中から来るので、捉えるのが難しい。ストレートは秋に比べて球速、キレが増している印象。

 

 1回裏 近江の攻撃

 尾崎は先頭板坂を外角ストレートで空振り三振に仕留めるも、2番見市がフルカウントからの外角ストレートをセンター前ヒットで出塁。続く土田は2B2Sから外角低めスライダーをなんとかバットに当ててセカンドゴロでランナーを2塁に進める。こういうチーム打撃ができるのが近江が強いところか。

 2死2塁の先制チャンスで4番住谷は1S1Bからの内より高めのストレートを逆方向に叩いた打球はレフトフライかと思いきやグングン伸びてレフトオーバーのタイムリー2塁打。ナイスバッティング!

 続く有馬は尾崎のチェンジアップに泳がされサードゴロに打ち取られるも、近江は幸先良く先制する。

 

 2回表 滋賀学園の攻撃

 先頭4番谷田が四球で出塁、続く武川の送りバントと大見謝の1塁線よりのピッチャーゴロで2死3塁。ここで中野は2B1Sから内角低めスライダーを打たされてセカンドゴロ。

 

 2回裏 近江の攻撃

 先頭岡田がライトフライで打ち取られた後、勝部が四球で出塁。続く鈴木の時に初球エンドランをかけるもファウル。結局追い込まれて内角低めのスライダーを打たされてボテボテのショートゴロ。この間にランナー2塁に進んで2死2塁のチャンスで打者は林。しかし尾崎も意地を見せてフルカウントから外角のストレートで見逃し三振に仕留める。ナイスピッチング!

 

 3回表 滋賀学園の攻撃

 先頭8番尾崎は内角高めストレートを引っ張ってファーストゴロ。続く朝井も外角低めストレートを引っ掛けてサードゴロ。1番大濱は外角低めストレートで空振り三振。

 滋賀学園はまだノーヒット。 近江の林はストレートが走っており、滋賀学園打線に良い打球を飛ばさせない。やはり冬場の練習が身を結んでる印象。

 

 3回表 近江の攻撃

 先頭1番の板坂が2B2Sからの外から入って来るスライダーを上手く捉えてセンター前ヒットで出塁。続く見市は初球をキッチリ送りバント成功で1死2塁のチャンスを作る。

 ここで3番土田は2Bのバッティングカウントから積極的に打った逆方向への打球が伸びてレフトオーバーのタイムリー2塁打!ナイスバッティング!

 続く4番住谷の初球を打った打球が1.2塁間よりのファーストゴロ。しかしピッチャー尾崎のファーストカバーが遅れ内野安打。

 これは痛いプレーやなあ。こういう当たり前のプレーができないと強豪校にはつけ込まれる。

 近江はさらに1死1.3塁で初球1塁ランナーが2盗成功で2.3塁。さすが近江!こういう時に積極的に攻撃してくるなあ。

 さあ5番強打者有馬。当然ヒッティングと思いきや1B1Sのカウントからスクイズ敢行!これを成功させこの回2点目で3-0。

 続く岡田は空振り三振に仕留められるも、この回近江は長打、走塁、小技を織り交ぜ完全にペースを握った。

 

 しかしまだ回は浅いので滋賀学園も早めに1点返したいところ。

 4回表 滋賀学園の攻撃

 2番の西峯からの好打順もレフトフライ。しかし続く比嘉が初球を果敢に打ってライト前ヒットで出塁。続く谷田のセンターフライに倒れるも、比嘉の2盗成功と武川の四球で2死1.2塁のチャンスを作る。ここで6番大見謝は1Bから高めのストレートを積極的に打って出るも球威に押されセカンドフライに打ち取られる。

 ここぞのピンチで林君は力を入れて威力あるストレートを投げ込んでくるなあ。昨秋とは全く違うピッチングやね。

 

 4回裏 近江の攻撃 

 7番からの攻撃は2死後、9番林がフルカウントから四球で出塁。

 こういう2死からの四球はピッチャー、野手の心理に影響を与え点に繋がりやすい。

 続く1番板坂も連続四球で2死1.2塁のチャンス。

 ここは滋賀学園の尾崎は踏ん張りどころ。林の今日の調子を考えると次の4点目が致命傷になる。

 その尾崎は1B2Sと追い込むも見市が厳しい内角スライダーを上手く腕をたたんで引っ張った打球はレフト線へタイムリーヒット

 これで4-0

 続く土田はファーストゴロに倒れるも、2死からの得点は滋賀学園にかなりダメージを与えた攻撃でした。

 

 5回表 滋賀学園の攻撃

 近江の林はここでギアを上げてくる。

 先頭7番中野をフルカウントから外角低めのストレートで見逃三振。右打者にとってはボールに見えた所からズバッとギリギリに入ってきたので手が出ないナイスボール。

 続く8番尾崎に代わり代打の酒井をセカンドライナー、9番朝井をショートハーフライナー三者凡退に仕留める。

 林君はさすがやね。味方が点を取った後に三者凡退に打ち取り、絶対に流れを渡さないという気迫のピッチングでした。

 

 5回裏 近江の攻撃

 滋賀学園はこの回からピッチャーを田上に交代。田上は右オーバースローからキレのあるスピードボールとスライダーを投げ分けてくる。

 先頭の4番住谷の内角ストレートを引っ張った打球は1塁線を抜ける長打か⁈と思いきや、ファースト谷田が横っ飛びのファインプレーで立ち上がりの田上を助ける。

 このプレーで後押しされた田上は5番有馬、6番岡田を3球で片付けて三者凡退。

 ナイスピッチング! 滋賀学園に流れが来るか⁈

 

 6回表 滋賀学園の攻撃

 打順良く1番大濱から。しかし林のストレートの球威に押されセカンドゴロ。続く西峯も初球内角ストレートに差し込まれセカンドファウルフライ。チーム唯一のヒットを放っている比嘉も2Bから外角スライダーを捉えるもライトライナーで三者凡退。

 

 6回裏 近江の攻撃

 7番から始まる攻撃は、滋賀学園の田上の勢いのあるストレートに押され、見逃し三振、ライトフライ、サードゴロに打ち取られ三者凡退。

 

 7回表 滋賀学園の攻撃

 5回に守備で良いプレーを見せた4番谷田から。

谷田は外寄りのストレートを逆わらないバッティングで左中間を破る2塁打を放ち、無死2塁のチャンスを作る。

 続く6番武川はフルカウントまで粘り四球をもぎ取って無死1.2塁。

 ここで6番大見謝に代わって代打酒井はファーストフライでランナー送れず。

 痛いなあ。ここは何がなんでも2.3塁にしたかった所だが、林のピッチングが上手かった。

 続く7番中野はセンターフライ。8番田上は内角ストレートに詰まらされサードフライでチャンスを逸する。

 

 7回裏 近江の攻撃

 1番からの好打順だが、田上のスライダーにライトフライ、レフトファウルフライ、ライトライナーで三者凡退。

 滋賀学園の田上君は3イニング連続三者凡退のナイスピッチング!

 ストレートとスライダーにキレがあるし、相手打者に向かっていくピッチングがええね。

 

 8回表 滋賀学園の攻撃

 田上が作った流れを攻撃に繋げたい滋賀学園は、先頭9番朝井がレフト前ヒットで出塁。

続く1番大濱に代わり代打の銘苅の時、初球に2盗成功。無死2塁のチャンスで銘苅はファーストゴロの進塁打で1死3塁。続く2番西峯は1B2Sから内角ストレートに詰まらされファーストゴロ。3塁ランナーがホームをつくもファーストからキャッチャーへの送球でタッチアウト。

 2死1塁でなんとか2塁へ行きたい気持ちで焦ったのか1塁ランナー西峯は投手牽制死。

 

これで流れが完全に近江に行き、近江の林は9回表の滋賀学園の攻撃も3番比嘉を内角ストレートで詰まらせセカンドゴロ。4番谷田を外角ストレートで空振り三振に仕留めお役御免。

 残り1死で藤居が登板し、5番武川をセンターフライに打ち取りゲームセット。

 

 滋賀学園

 000000000   0 3

 10210000×   4 7

 近江

 

 近江の林君のほぼ完封のナイスピッチングでした。 冬場に磨いてきたストレートが力強く、チェンジアップを封印してもこのピッチングは素晴らしかったです。

 夏はチェンジアップを混ぜてくると思うので、さらに攻略困難な投手になるでしょう。

 チームとしても守り、細かいプレー、進塁打ができており、ここぞのタイムリーが打てる集中力があり、隙がなく王者の貫禄勝ちでしたね。昨夏の金足農戦の敗北、昨秋の報徳学園戦の敗北を糧にして投攻守のレベルが上がってる印象です。

 

 一方で負けた滋賀学園ですが、エースの尾崎君は良いボールを放ってましたが、時に甘く入ったボールを近江打線に捉えられました。しかしこの敗戦を糧に夏に向けてさらに成長を期待したいです。負けはしましたが、5回から登板した田上君は4イニングを1安打無失点の好投でした。この試合で自信に繋げて夏は尾崎君と2枚看板で怖いチームになってるでしょう。

 チームとしては、守備、攻撃の隙のないプレーなど野球の質では現段階では近江に劣っているが、残り2ヶ月でどこまで成長するか楽しみにしたいチームでした。

 

 

 

 

 

 

大阪桐蔭対近大付属 絶好調から一転!

 今日はゴールデンウィークの良い天気の中、大阪シティ信金スタジアムで春季大阪大会5回戦が行われました。

 この対戦は秋の4回戦で当たり7-4で大阪桐蔭が勝利を収めています。

 5回までは投手戦で6回からは打撃戦となったゲームでした。この試合では1番柳本君が4打数3安打2打点、西野君が5打数5安打1打点の活躍でした。今日もこの2人が打線を引っ張っていってほしいです。

 

スタメン

近大付属       大阪桐蔭

⑧ 西野          ⑥ 加藤

⑥ 阿田木      ④ 宮本

⑤ 辰野          ⑤ 西野

③ 木村          ③ 船曳

② 朝原          ⑦ 仲三河

⑨ 前岡          ⑧ 中野

⑦ 榎本          ② 石井

④ 國田          ⑨ 柳本

① 梅元          ① 藤江

 

先攻は近大付属

秋から打順が代わっており、秋7番の辰野が3番に、秋8番の朝原が5番に上がっています。

朝原と梅元以外は左打者であり、大阪桐蔭の左腕藤江を捉えられるのか注目です。

 

1回表

 先発Pの藤江は、先頭の西野を2B2Sから外角低めのスライダーを振らせて空振三振。続く阿田木も2Sから外角いっぱいのストレートで空振三振に仕留める。3番辰野を初球の外角スライダーを打たせてサードゴロに仕留め三者凡退。

 今日の藤江は立ち上がりからストレートのキレ、コントロール共に良くナイスピッチング。

 

1回裏 大阪桐蔭の攻撃

近大付属の先発Pの梅元は秋にも対戦し、当時は5回8安打浴びせるも1得点とここぞで1本が出ず苦戦している。

ひと冬越してお互いどんな成長した姿を見せるか注目です。

 

桐蔭は先頭加藤、2番宮本ともに3B1Sのバッティングカウントでスライダーを引っ掛けて内野ゴロに打ち取られる。2死から西野が甘いスライダーを捉えてレフト前ヒットで出塁するも4番船曳は梅元の高めストレートに差し込まれてファーストファウルフライ。

 

2回表 近大付属の攻撃

先頭4番木村を外角スライダーで空振り三振。5番朝原を初球の高めストレートでレフトフライ。6番前岡を2Sから外角いっぱいのストレートで見逃し三振に仕留め三者凡退。

 

2回裏 大阪桐蔭の攻撃 

先頭5番仲三河は内角低めのスライダーで空振り三振。6番中野は初球のストレートを捉えるもセンターのダイビングキャッチのファインプレーに阻まれる。7番石井は甘いスライダーを打ち損じてショートゴロで三者凡退。

 

3回表 近大付属の攻撃

藤江は7番榎本、8番國田は共に外角低めのスライダーで空振り三振。9番梅元にはフルカウントから甘い高めのストレートを捉えられるもレフトライナーに仕留める。

今の球は甘く危なかった。右打者へのストレートが少し甘い印象。

しかし3回を6奪三振でナイスピッチング。

 

3回裏 大阪桐蔭の攻撃

さあ藤江君を援護したいところ。

先頭の8番柳本が初球の甘いスライダーをセンター前ヒットで出塁。続く藤江が送って1死2塁のチャンスで1番加藤。初球のスライダーを捉えた打球は三塁線を抜けるかと思いきや、近大付属のサード辰野がファインプレーで2死2塁。

続く宮本はサードゴロでチャンス活かせず。

 この宮本の打席でサードゴロの前に3塁ファウルフライをサード辰野が目測を誤りアウトにできなかったシーンがあった。ここでヒット1本出てれば近大付属はガタガタときてた場面だったように思う。

 

 4回表 近大付属の攻撃

 1死後、2番阿田木の打球をショート加藤が1塁へ悪送球で嫌なランナーを出す。続く辰野はセンター前ヒットで繋ぎ1死1.2塁。ここで桐蔭バッテリーは4番木村を外角スライダーの空振で追い込み最後は外角いっぱいのストレートで見逃し三振。ナイスピッチング!左の木村は藤江のスライダーに全く合ってない。

 続く5番朝原を外角低めのチェンジアップで上手く引っ掛けさせてサードゴロに打ち取る。

ナイスピッチング!

 

 4回裏 大阪桐蔭の攻撃

1死後、船曳と仲三河の連続センター前ヒットで1死1.2塁のチャンスを作る。

 しかし中野は外角低めのスライダーに空振三振。うーん。ここは右打ちでランナー進めて欲しかった。続く石井は2B1Sのバッティングカウントで難しい内角スライダーを打ち損じてショートフライで1本出ず。

 この春こういうシーンを何度となく見てるなあ。打席で意図も感じなければ、粘り強さもなく簡単に打ち取られてる印象。

 

5回表 近大付属の攻撃

藤江は6番前岡からを三者凡退に切ってとる。

 

藤江は5回まで1安打無失点8奪三振と絶好調!

この春の4試合で1番良いピッチングをしてる。

桐蔭はそろそろ援護したいところ。

 

5回裏 大阪桐蔭の攻撃

しかし先頭8番柳本が甘いスライダーを捉えきれずレフトフライ。藤江はショートフライ。1番加藤もサードゴロで三者凡退。

 

近大付属の先発P梅元はここまで最速135キロのストレートとスライダーをコーナーに丁寧に投げており桐蔭打線を上手く打たせて取っている。これはお互い我慢比べになってきたか?

こういう展開はエラーや四球が大きく流れを動かす。

 

6回表 近大付属の攻撃

藤江は先頭の梅元を2Sから外角低めのチェンジアップで空振三振。

続く1番西野は内角ストレートに詰まったが飛んだコースが良く二遊間の深くで2塁内野安打。続く2番阿田木の打球はボテボテのピッチャーゴロ。これを藤江がまさかのトンネルで内野安打で1死1.2塁。

 ここから流れが大きく動く。

 続く3番辰野の時にキャッチャー石井が投球を3塁側に弾く間に2.3塁に。ここで辰野の1.2塁間を破るライト前ヒットで近大付属は先制!

 1死1.3塁で続く4番木村。ここまで木村は藤江のスライダーに全くタイミングが合わず2打席連続三振。ここはどうか?

 桐蔭バッテリーはここでも木村をスライダーで攻めて空振三振に仕留める。ナイスピッチング!!

 2死1.3塁で右打者の5番朝原。

 初球外角低めいっぱいのストレートでストライク。2球目はキャッチャー内角に構えるが、藤江の投じたストレートが内寄り高めに。

あっ!と思った瞬間、朝原の打球は広いシティ信金スタジアムのレフトスタンドへ。

3ランホームラン‼︎

 痛い!痛すぎる!今日の近大付属の梅元の出来を考えると4点はかなり厳しい。

 さらに近大付属打線の勢いは止まらない。

 6番前岡は甘く入ったスライダーをライト線2ベースで2死2塁のチャンスを作る。ここで榎本はライト前ヒットで5点目か⁈と思われたが、ライトの柳本の好返球で2塁ランナーをホームで刺す。ナイスライト!

 

 6回裏 大阪桐蔭の攻撃

 大阪桐蔭は6回表で0-4。

 すぐに1点でも取り返して試合の流れを取り戻したいところ。

 

 先頭の2番宮本は初球のスライダーを簡単に打ってセンターフライ。3番西野は2B2Sから外角ストレートをライトフライ。4番船曳は2Sと追い込まれて外角ストレートを打たされてショートゴロで三者凡退。

  あかん。反発力が無さすぎる。こんな攻撃をしてると流れがさらに相手に行ってしまう。

 

 7回表 近大付属の攻撃

 先頭8番國田が初球の外角スライダーを狙い撃ちレフト前ヒットで出塁。続く梅元が送って1死2塁のチャンスを作る。

 1番西野はショートゴロで2死2塁。

 しかしまだまだ近大付属に流れがある。

 2番阿田木が初球のスライダーを1.2塁間破るライト前タイムリー。0-5

 さらに3番辰野の時に阿田木が2盗成功で2死2塁。フルカウントから藤江は四球を嫌がったのかストライクのスライダーを叩かれライト線にタイムリー2ベースを打たれ0-6。

 

7回裏 大阪桐蔭の攻撃

先頭の5番仲三河は空振三振。中野は2Bのバッティングカウントで甘いスライダーを打ち損じショートファウルフライ。石井も1Bから簡単に打ってライトフライ。

 この回も淡白な攻撃で終わる。

 

8回表 近大付属の攻撃

桐蔭のピッチャーは中田に交代

中田は5番からの相手の攻撃を2死からポテンヒットを打たれるも後続を三振に切って取る。

 

8回裏 大阪桐蔭

さあ中田が良いピッチングをしたので流れを持ってきたいところ。

 

先頭の柳本が四球を選び出塁。続く途中から守備に入ってる山田の打球はピッチャーゴロで梅元が2塁へ送球エラー。これで無死1.2塁。さらに1番加藤が死球で無死満塁のビッグチャンス!

 しかし2番宮本は初球のスライダーに泳がされショートフライ。

 続く3番西野は初球の外角ストレートをライトへ犠牲フライでようやく1点を返す。

 しかし4番船曳はこれまた初球の外角ストレートを簡単に打ってライトフライでこの回1点止まり。

 

 チャンスで積極的に初球攻撃は良いと思うが、本当に狙い球だったのか?簡単に打たされてチャンスを潰す場面が多いなあ。

 相手投手は苦しい場面なのでもっと精神的に追い込んでいく攻撃はできなかったのかな?

 

 9回裏 大阪桐蔭の攻撃

 簡単に三者凡退に打ち取られゲームセット。

 

近大付属

000004200   6  12

000000010   1    4

大阪桐蔭

 

近大付属は快勝でした!

エースの梅元君は4安打1失点完投。

秋から球のキレ、コントロールが格段に良くなってました。

打撃陣も秋は下位の辰野が3安打2打点、同じく朝原が3ランホームランと大活躍。

守備も固く特に内野陣が良い動きで梅元君を助けました。サード辰野君の桐蔭の先制点を防ぐファインプレーは投手を勇気づけました。

投攻守共に秋よりレベルアップしており、夏も楽しみなチームです。

 

 

一方で、大阪桐蔭は5回までの藤江君の快投からすると予想だにしない結果になりました。

しかし藤江君にとって1プレー、1球の怖さを学んだ良い経験になったのでは。

これを糧にしてさらに勝てる投手になる事を期待してます。

 夏は藤江君1枚だけでは苦しいので、中田君だけでなく、新井君、山田君、縄田君などの投手陣の中からチームを引っ張る投手が出てくる事を期待したいです。

 

 そして野手陣も守備力、得点力の課題が出ましたね。

 この春も昨年秋と同様に送球エラーやバッテリーエラーで失点するケースが多い印象。

 打撃面も3.4点先攻されるとその後の攻撃が淡白になり、反発力がないのは秋に敗戦した履正社戦、智辯和歌山戦から成長していない印象です。 

 夏は西谷監督もエンドランなどもっと仕掛けていくと思いますが、夏の予選まで残り2ヶ月半でどこまで個々の力、チーム力が上がってくるか、 高校生は1ヶ月で見違えるぐらい成長するので期待したいです。

 

 ガンバレ大阪桐蔭

 

 

 

 

大阪桐蔭対大商大堺(春季大阪大会4回戦)

 今日は寒空の下、豊中ローズ球場で商大堺戦を観戦しました。

 豊中ローズ球場伊丹空港が近く、スコアボードの向こうに着陸する飛行機が頻繁に見れる珍しい球場です。

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 今日の対戦は秋の大阪大会で準優勝の大阪桐蔭と秋の4位の商大堺の対戦です。

 注目は商大堺の4番左の好打者三好君。秋の準々決勝では2本のホームラン、準決勝の履正社戦ではプロ注目の左腕清水君からホームランを打っています。

 

スタメンです。

商大堺           大阪桐蔭

③ 田渕          ⑦ 柳本

② 馬場          ④ 宮本

⑥ 古川          ③ 加藤

⑧ 三好          ⑤ 西野

⑦ 東              ⑨ 船曳

⑨ 網谷          ⑧ 中野

⑤ 平山          ② 石井

④ 奈須          ⑥ 榎木

① 中島          ① 藤江

 

 大阪桐蔭の先発Pは3戦連続先発の藤江君。投げるたびに良くなっており、背番号は11だがエース格になりつつある。1番バッターには秋の1番を務め打線を引っ張っていた柳本君を抜擢。

 

 先攻は商大堺

 先頭の田渕は2B2Sからの低めのスライダーを上手く打って三遊間を鋭く破るレフト前ヒットで出塁。続く馬場は送ってくるかと思いきや1Bからの2球目を引っ掛けてサードゴロ。西野は難しいタイミングではあったが2塁送球で間一髪ホースアウト。ナイスサード!

秋はファーストを守っていた西野は随分守備が上手くなってる。

続く古川の打席で、藤江は1塁ランナーを絶妙な牽制でアウトにする。これで2死。

しかし古川は2球目を打って右中間を破る2ベース。ナイスバッティング!

さあチャンスで期待の三好が左打席へ。 

三好君は一冬越えて身体がふた回り大きくなっており下半身がどしっとした雰囲気のある構えをしてます。

しかし桐蔭バッテリーは外、外攻めて最後は外角ストレートで押し込んでサードファウルフライに打ち取る。ナイスピッチング!

 

1回裏 桐蔭の攻撃

商大堺の先発Pは中島。小柄な体で右オーバースローからストレート、スライダー、フォークを投げ分けてくる。

先頭の柳本は2球目の外角ストレートを少し先っぽで捉えた打球は強風で伸びて左中間フェンス直撃の3ベース。

いきなり無死3塁のチャンスで続くは宮本。

宮本は2球目を打たされてファーストゴロ。

淡白な攻めに、また前戦の嫌な流れかと思った矢先、続く加藤が初球の外角ストレートを捉えた打球は会心の当たりでセンター前ヒットで先制!ナイスバッティング! 

 ここで商大堺の中島は牽制ボークでランナーを2塁に進めてしまう。ここから流れが完全に変わる。投手心理として自分のミスをカバーしようと力が入った投球になる。

 続く西野にはバッテリー厳しく内角を攻め続けるが四球。続く船曳にも少しづつ外れて連続四球で1死満塁のチャンス。ここで中野はフルカウントまで粘って押し出し四球を選ぶ。

さらに続く満塁で石井が甘く入ったスライダーをセンターへ犠牲フライを打ちこの回3点目。

 大阪桐蔭はこの2試合は序盤に点を取れなかったが、今日は相手の隙を突いて桐蔭ペースに持ち込んだ。

 

2回表 商大堺の攻撃

5番から始まる攻撃は、東はフルカウントまで粘るもレフトフライ。網谷はファーストゴロ。

しかし2死から平山が センターへ2ベースを放ちチャンスを作る。

続く奈須の時に2塁ランナーは3盗失敗でチャンスを潰す。

もったいないなあ。ランナー楽々アウトだったので単独ではなくエンドランがかかってたのか?こういうのは流れを相手に渡してしまう大きなプレーになる。商大堺としては次の守りが大事になる。

 

2回裏 大阪桐蔭の攻撃

先頭の9番藤江はストレートの四球で出塁。

これは痛い。中島はここからまたストライクが入らなくなる。

1番柳本、宮本に連続四球を与え無死満塁。

このチャンスで、先程先制タイムリーを打っている加藤。加藤は積極的に打って投手の頭を越え二遊間をゴロで抜けるセンター前2点タイムリー。ここでセンターがバックホームの間に1塁ランナーが3塁へ走るが、キャッチャーがサードへ悪送球でもう1人ホームへ帰ってきて、この回3点目で6-0。

さらに無死3塁で西野は四球を選び1.3塁。

 この辺で商大堺は投手交代しないとコールドになってしまうが、ベンチは動かない。

 その期待に応えて中島は船曳、中野を連続三振に仕留める。

 しかし石井が2球目の甘いストレートをセンターへ打ち返しタイムリーヒット

 これで7-0。桐蔭はもう安全圏に入った。

 

3回表 商大堺の攻撃

コールドペースだが、なんとかこの回1点でも返していきたい所。

先頭8番奈須は打った打球がバウンド跳ねてファーストエラーで出塁。

しかし続く中島はフルカウントまで粘るもファーストファウルフライ。

続く1番田渕の時にキャッチャーが弾く間に1塁ランナーは2塁へ進み1死2塁。しかし田渕はレフトフライ。

これはあかんかなと思いきや、馬場が2Bからのストレートに山を張ってドンピシャのセンター前タイムリーで1点を返す。

さらにパスボールなどで2死3塁までいくも、三番古川は内角低めのスライダーに空振三振。

藤江君ナイスピッチング!

 

3回裏 大阪桐蔭の攻撃

先頭8番榎木はセカンドのエラーで出塁。続く藤江は初球をきっちり送り1死2塁。

ここで柳本はレフト前ヒットで繋いで1.3塁。

しかし宮本は外角ストレートを打たされて6→4→3のゲッツー。

 

4回表 商大堺の攻撃

先頭の注目の4番三好は外角低めスライダーを振らされて三球三振。5.6番も凡打でこの回は三者凡退。

 

4回裏 大阪桐蔭の攻撃

桐蔭打線は3回り目で捉え出す。

1死後、西野は2球目のスライダーを少し泳ぎながら上手く捉えて左中間にホームラン!

西野君は秋もこの球場で2本のホームランを打ってるが相性がええね。

続く船曳、中野も連打で続き1死1.3塁のチャンスで、今日2打点の石井。

石井は初球の高めに浮いたスライダーを捉えて左中間に3ランホームラン!!

この回4点追加で11-1。

 

5回表 商大堺の攻撃

この回から桐蔭は中田に投手交代。

その中田は7番から始まる商大堺打線を三者凡退に抑えて、大阪桐蔭コールドゲームで完勝。

 

大商大堺

00100   1 4

3404×  11 9

大阪桐蔭

 

意外な結果でした。

商大堺の中島投手の不調、投手交代のタイミングの遅れが、これだけの大差の試合になってしまいました。

ただ、大阪桐蔭打線も過去2戦と違っで打線が繋がってきましたね。

 特に秋に1番打者で活躍した柳本君が1番で2安打1四球で3出塁。

 練習では1番当たってる3番加藤君が過去2戦は結果が出せなかったが、今日は先制タイムリー含む2安打3打点。

  過去2戦当たってなかった石井君もレフトへの3ラン含む2安打5打点の活躍。

 投手も藤江君が4回無四球4安打1失点で商大堺打線を抑えました。今日は前試合よりストレートは走ってなかったが、粘り強くコースを突くピッチングで安定感が出てきましたね。

 徐々に勝てる投手になってきてるのではないでしょうか。

 

 これから勝ち上がる上で船曳君、中野君の調子が上がってきて欲しい所です。この2人が爆発すると大阪の頂点も見えてくると思います。

 

 ガンバレ大阪桐蔭

 

 

 

大阪桐蔭対近大泉州(春季大阪大会3回戦)

 快晴の青空の下先週に続き久宝寺球場に大阪桐蔭の試合を観戦してきました。

 今日の対戦相手は強豪上宮高校を6-2で倒して勝ち上がってきた近大泉州です。

 1番打者と4番打者が上宮戦でホームランを放っており力のあるチームです。かなり嫌な相手ですが、トーナメント序盤に力のあるチームと対戦する経験は夏に必ず活きてくると思います。

 

 なお先週と同じく春の大阪大会3回戦ではスコアボードにメンバーも載らず、放送もないので近大泉州のメンバー名がわかりません。

 

 大阪桐蔭の先発メンバーです。

⑨ 柳本

④ 宮本 

⑥ 加藤 (2)

⑤ 西野 (2)

③ 船曳 (2)

⑧ 中野

⑦ 仲三河 (2)

② 石井

藤江 (2)

 

今日も前戦と同じく先発Pは左腕藤江、2年生5名起用です。今後もこのメンバーで固まってくるのでしょうか?

 

先攻大阪桐蔭 

近大泉州の先発Pはエースナンバーの中尾(2年)。スリークオーターから力のあるストレート、カーブ、スライダーを投げる長身左腕。投球練習を見た感想は、球の出どころが見にくく、ストレートに力があり、これは6回ぐらいまで手こずりそう。

1回表

先頭の柳本は2球目のストレートに押されてショートゴロ。続く宮本はセンター左へ持っていくヒット。センターがもたつく間に好走塁で2塁へ。1死2塁のチャンスに3番に抜擢の加藤。しかし低めの力のあるストレートに詰まらされてショートゴロ。続く公式戦初4番の西野はファーストストライクを積極的に打った打球は良い角度で上がったが、先っぽで打球が伸びずセンターフライ。

 

1回裏 近大泉州の攻撃

1番は初球の外角ストレートを打ってセンターフライ。2番フルカウントまで粘るもセカンドゴロ。3番甘いストレートを弾き返しセンター前ヒット。ここで上宮戦でライトへホームランを打っている左の4番。ガッチリとした下半身で当たればいかにも飛びそう。3Bの時に大阪桐蔭藤江は1塁へ牽制悪送球。結局4番に四球を与え、4球目に二盗成功で2死2.3塁のピンチ。ここで5番左打者の内角を果敢にストレートで攻めてサードファウルフライに打ち取る。

藤江今日は変化球が多めな印象。

 

2回表大阪桐蔭の攻撃

先頭船曳が追い込まれながらおっつけて1.2塁間破るヒットで出塁。続く中野は四球を選び、フルカウントで走っていた1塁ランナーはパスボールで3塁まで到達し無死1.3塁のチャンス。ここで仲三河は内角ストレートに詰まらされ6→4→3のショートゴロゲッツー。この間に3塁ランナーホームインで桐蔭先制。

うーん。もったいない攻めやなあ。なんとか引っ張って1塁ランナーを2塁へ進めて欲しかったなあ。

案の定続く石井がレフト前ヒットで出塁も藤江が1塁ゴロでチェンジ。

上手くやればもう1点取れてた展開。この辺がまだまだ攻撃が下手やなあ。

こんな事してると今日は苦戦するで。

 

2回裏 近大泉州の攻撃

大阪桐蔭藤江は6番からの攻撃を三者凡退に仕留める。徐々にストレートが走ってきて最後の見逃し三振の左打者へのアウトローストレートは素晴らしかった!

 

3回表大阪桐蔭の攻撃

1番から始まる好打順も近大泉州の中尾の力のあるストレートに押されて全てフライアウトの三者凡退。

 

3回裏近大泉州の攻撃

9番ピッチャー中尾をフルカウントからショートゴロに打ち取るも加藤が1塁へ送球エラーで先頭出塁。1番は初球投手前に送りバント試みるも2塁ホースアウト!続く2番の時に二盗試みるも失敗。近大泉州は攻撃がちぐはぐで結局3人で攻撃終了。大阪桐蔭藤江は最後の右打者を秋に良かった外角低めのチェンジアップで空振り三振に仕留めたように、前試合と違って徐々にストレートだけではなく得意のチェンジアップも良いコースに決まり出した。

 

4回表大阪桐蔭の攻撃

先頭の4番西野が内角ストレートに詰まりながらも1.2塁間破るヒットで出塁。しかし続く船曳は初球の低めストレートをライトフライ。

あかん!ここはピッチャーも警戒してくる所で簡単にしかもフライを打ってたらピッチャーを楽にさせてるわ。もう少し頭を使って相手の嫌がる攻撃をするチームになってほしいね。

続く中野の打った打球をショートがお手玉して、ゲッツー狙うも2塁だけホースアウト。

続く仲三河の打った打球がセカンドの前ではねて弾きエラーで出塁。

2死1.2塁でもらったチャンスで、先程良い当たりのレフト前ヒットを打っている石井。1B1Sから力のある内角ストレートを弾き返しセンターへライナーで抜けるかと思いきや、ショートがジャンプ1番好捕。ナイスショート!

大阪桐蔭はここでも攻めのまずさから点が取れず。

 

こういう事をしてると相手に流れが行くのが野球。

4回裏近大泉州の攻撃

先頭の3番左打者が藤江の初球の肩口から入ってきたスライダーを叩いて1塁線抜ける2塁打!

藤江と石井のバッテリーは続く4番左打者を慎重に攻めて2-2から外角低めのスライダーを振らせて三振。ナイスピッチング!

続く5番左打者には外で追い込んで、最後は内角ストレートで詰まらせてライトフライに仕留めるもタッチアップで2塁ランナー3塁へ進塁。

続く6番には四球を与え2死1.3塁。ここで1塁ランナー2盗の時にキャッチャー石井が2塁へ悪送球の間に3塁ランナーホームインで同点。

ここで痛いミスが出たなあ。

しかし藤江がここを7番左打者を外角低めのスライダーで空振り三振で踏ん張って同点止まり。ナイスピッチング!

 

5回表大阪桐蔭の攻撃

1死後、1番柳本が外角ストレートを素直に弾き返し右中間破る3塁打!

相手のサードエラーと死球で1死満塁のチャンスで4番西野。しかし西尾の力のある内角ストレートに差し込まれて1塁ファーストファウルフライ。続く船曳も初球を打ってショートゴロで凡退。

これはヤバイ展開やなあ。

相手がミスしてチャンスくれてるのに、拙攻続きでジリジリするねえ。

ただ西尾のここぞという時に腕を全力で振って投げる力のあるストレートが素晴らしい!

 

5回裏近大泉州の攻撃

大阪桐蔭藤江は8番から始まる相手打線を三者凡退に仕留める。

今日の藤江はストレートの勢いだけでなく、チェンジアップ、スライダーのキレとコントロールが前戦より良く成長を感じる。

 

6回表大阪桐蔭の攻撃

先頭中野、高めの力のあるストレートに空振り三振。仲三河に代わっての代打増田は内角ストレートに詰まって2塁ゴロ。石井も良い当たりのセンターライナーで三者凡退。

今日は石井が1番ストレートを捉えてるので、後半石井の前にランナーをためたいね。

 

6回裏近大泉州の攻撃

2番からの好打順も2死。しかし藤江は前半から飛ばしてたからバテてきたのか、ボールの抑えが効かず浮いてきた。

ここで4番に四球の後、5番に甘いストレートをライトオーバーのヒット!

ヤバイ!1塁ランナー返ってくる!

と思いきや三塁でストップ。

これは助かった。

しかし続く6番に四球を与え2死満塁。

藤江はここはいっぱいいっぱいの投球だが、7番をフルカウントから外角ストレートで2塁ゴロに仕留める!

ナイスピッチング!!

よく踏ん張った!これは彼にとって今後自信に繋がる投球やね。

 

7回表大阪桐蔭の攻撃

先頭は藤江の代打清水。しかし内角ストレートに空振り三振。近大泉州の中尾は後半になってもバテるどころかますます力強くなってるストレートは厄介極まりない。

続く柳本がなんとか粘って四球で出塁。しかし宮本は内角ストレートで三球三振。

続く加藤の時に柳本が2盗を試みるもアウト。

ナイスキャッチャー!

いやあ。敵ながらええピッチャーやなあ。

6回からストレートもますます走ってるし、カーブが右打者の外角のボールからストライクに入ってくるからストレートとの緩急と高低差に大阪桐蔭の打者は全くタイミングが合わない。

 

7回裏近大泉州の攻撃

この回から大阪桐蔭は中田へ投手交代。

中田はランナーがいない場面でもセットポジションでの投球。投球練習を見る限り秋に比べてストレートのコントロールが良く、スライダーの曲がりが大きくなった印象。

先頭の8番を外角ストレートで見逃し三振。続く9番をファーストゴロ。2死から打ち取った当たりがボテボテのサード内野安打と四球で1.2塁のピンチ。しかし中田は今日2安打と当たってる3番を力のある外角ストレートでセンターフライでしのぐ。

 

8回表大阪桐蔭の攻撃

さあなんとか勝ち越し点が欲しいところ。

先頭3番加藤が死球。続く西野がファーストストライクのストレートをセンター前ヒット。

ここで5番船曳が初球をキッチリ送って1死2.3塁のチャンス!

さあ中野キャプテン頼んます!

しかし内角のスライダーに差し込まれて浅いレフトフライで3塁ランナーホームに帰れず。

続くは、6回の守備からショートに入っている西浦。さあ頼む!打ってくれ!

しかし力のある内角ストレートに詰まってショートゴロでまたまたチャンスを逸する。

わー!これはホンマにまずいで!

1回.2回.4回.5回.8回と5回もスコアリングポジションに進めて1得点。

しかも表の攻撃で嫌な予感が少し出てきたよー。

こういう展開はエラーかホームランで試合が決まると言われる。中田君しっかり締めてもう一回桐蔭に流れを呼び込んでくれ!

 

8回裏近大泉州の攻撃

先頭の4番を外角ストレートで空振り三振!

よっしゃ1番怖いバッターを打ち取った。

しかし5番が初球をええ当たりのセンター前ヒット。

ここで中田は落ち着いていた。

続く6番をスプリットで引っ掛けさせて5→4→3のゲッツー!よっしゃ〜!!ナイスピッチング!

さあ点取るで〜

 

9回表大阪桐蔭の攻撃

先頭の8番石井は外角低めのスライダーを引っ掛けてサードゴロ。難しい打球だったがサード上手くさばいた。ピッチャーがテンポ良いから守備も乗ってきた。

9番中田は外角ストレートに空振り三振。うーん。中尾はまだまだ球走ってるし、捉えられへんなあ。

しかし2死から1番柳本に四球を与える。

続く宮本は追い込まれてからもファウルで粘って四球を勝ち取る!

これは相手エースにダメージを与えたのか、次打者加藤の時に初球ワイルドピッチで2.3塁のチャンス。

ピッチャー乱れてきた。ここはつけ込んで点を取りたいところ!

加藤の打った打球は三遊間へ転がるショート内野安打。

ようやく大阪桐蔭勝ち越し!

続く今日2安打の4番西野。

初球をレフト前タイムリーヒットでダメ押し!

さすが!男前!西野!

この2点目はデカイ!

さあ9回中田にしっかり締めてもらいましょう。

 

9回裏近大泉州の攻撃

先頭の7番をストレートの四球を与える。

おいおい〜。

その後2盗と空振り三振で1死2塁。

9番に送った代打が打った打球がショートの後方へフラフラと微妙な当たり。

この打球がレフトの前にポテンヒット。慌てて2塁ランナーが3塁へ向かうもレフトの柳本が矢のような送球で3塁タッチアウト!!

ナイス柳本!これはピッチャーを助けた素晴らしいプレー!サード西野もナイスカバー!

近大泉州は2死1塁となってチャンス潰えたかと思ったら、1番が追い込まれてからストレートをライト前ヒットを打ちまだまだ粘る。

しかし中田は2番を外角ストレートで空振り三振に仕留めゲームセット!

いやあ〜。勝って良かったなあ。ホッ。

 

大阪桐蔭

010000002  3

000100000  1

近大泉州

 

今日のヒーローは投手陣やね。

6回1失点の藤江君。

7回から3イニングを無失点の中田君。

ナイスピッチングやった!

 

一方で相手のエース左腕中尾君は素晴らしい投球でした。大阪にスター候補が彗星の如く現れました!

大阪桐蔭打線は中尾君のこれでもかと腕を振って投げ込んでくるストレートには最後まで苦しめられました。

ストレートに威力、キレがあり、変化球のコントロールも良いし夏には更に難攻不落のピッチャーになってるかも。

しかもまだ2年生なのでさらに成長すれば来年秋のドラフトでは指名されるところまでいくかも。怪我なく伸びていって欲しい選手ですね。

ちなみに試合後に中尾君が内野グラウンドを整備をしてる時に、大阪桐蔭の有友部長が声をかけてました。ナイスピッチング!とか言ってるんでしょうか。少しの間でしたが良いシーンでした。

 

 

今日の試合のキーポイントは9回表2死から四球の後の宮本君の打席ですね。ここは中尾君は絶対に抑える!と気持ちを前面に出してきたところを負けず粘って粘って粘って四球を勝ち取りました。これで中尾君の心を折ったと思います。その後に初球ワイルドピッチ。中尾君が力んで少し甘く入った所を大阪桐蔭は連打で隙を突き引き離しました。宮本君グッジョブ!

 

しかし打線は課題がたくさん出ましたね。

絶対進塁打を打たなければいけない場面で進塁打を打てない。

犠牲フライが欲しい場面で打てない。

良いコースに良い球が来たから打ち取られてるのではなく、ファウルで逃げて粘って甘い球を待って仕留める技術も必要でしょう。

それと今日もなんとなく初球を打って凡退してる場面が多かったので、もっと個々が場面に応じたチームバッティングをしないと全国では勝てないし、ましてや今のままでは履正社に勝てないですね。

 

さあ次戦の対戦相手は恐らく大商大堺でしょう。昨秋の大阪4位校はこれまた手強い相手ですが、今日の拙攻を反省し、課題をしっかり練習で取り組み、次戦は打線の援護で勝って欲しいです。

 

ガンバレ大阪桐蔭‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春季大阪大会2回戦 大阪桐蔭対東

 土曜日は快晴で野球日和の中、昨秋の近畿大会の智辯和歌山戦以来の大阪桐蔭の公式戦を観戦してきました。

 あれから半年が経ち、厳しい冬練を乗り越えて選手達はどんな成長した姿を見せてくれるのか大変楽しみです。

 

今日は久宝寺球場で行われ、2回戦でアナウンスなどが無いため、東高校のメンバーの名前がわからない中での観戦でした。

ちなみに久宝寺球場は両翼91mと狭いので本塁打が出やすい球場です。

 

今日の先発投手はエースの新井君で来るか、もしくは中田君かと思いきや下級生の左腕藤江君でした。ベンチ前の投球練習を見ると秋に比べて下半身が一回り大きくなっており球速も上がっててびっくりしました。ストレートのスピードと球威、スライダーのキレが増しておりどんなピッチングをしてくれるのか大変楽しみです。

 

 

大阪桐蔭のスタメンです。

⑥ 加藤 (2)

④ 宮本

⑤ 西野 (2)

③ 船曳 (2)

⑦ 仲三河 (2)

⑧ 中野

② 石井

⑨ 柳本

藤江 (2)

 

2年生が5人スタメンに並びました。

特に加藤君は公式戦初のベンチ入りでスタメン1番に抜擢。この一冬に打撃で目立ってメンバー入りしてきました。

 

そして仲見河君も初の公式戦スタメン入りで投手ではなく打撃を買われての起用です。

 

どんな活躍をするのかワクワクします!

 

先攻は東高校

桐蔭藤江君の立ち上がりはどうか?

1番打者に2球目のストレートをいきなり良い当たりのセンター前ヒットで出塁を許す。

しかし2番打者が初球を送りバントを試みるも1塁フライ。続く3番打者を勢いのあるストレートで詰まらせて5→4→3のダブルプレー

ナイスピッチング!

 

1回裏桐蔭の攻撃は1.2番ともにセンターフライで2死。3番西野は2球目のファーストストライクを思い切り叩いてセンター前ヒット。西野君の良さはこのファーストストライクを必ず積極的に振るところやね。ちなみに西野君は秋からかなり絞り込んで体型がスッキリしており、守備の動きも良くなってますね。

続く船曳は甘いスライダーを打ち損じてレフトフライで攻撃終了。

東高校の先発投手は右のオーバースローでストレート、スライダー、カーブで緩急を上手く使ってくるので、ハマると少し苦労するか?

 

2回表 東高校の攻撃

藤江君は相手の4.5.6番を三者連続三振!しかも全てストレートで奪っており秋とは別人のピッチング。秋はチェンジアップを武器に投げる変化球投手でしたが、今日は左の本格派に変身してました!

 

2回裏 桐蔭の攻撃

5.6番連続三振。続く石井は高めの甘いスライダーにタイミングが合わず詰まってセンターフライ。 東高校の投手は甘いストレート、スライダーが来てるのだが桐蔭打線が打ち損じてる印象。

 

3回表 東高校の攻撃

藤江は7番を外の高めストレートで空振り三振に仕留め前の回から4連続奪三振

ストレートが走ってきて、ガンガン真っ直ぐで攻めてる。

2死から9番にセンター前ヒットで出塁許すも1番打者をサードゴロに仕留める。

 

3回裏 桐蔭の攻撃

そろそろ先取点が欲しい所。

先頭8番柳本の打った打球はショートへ。ショートの手前でバウンドが変わり顔面に当たり内野安打。東高校のショートは負傷退場で14番に交代。1番打者でショートを守るチームの中心がいなくなりチームにとってはかなり痛い。

みんなでカバーしたい所だ。

 

続く藤江の打った打球は深めに守っていたレフトの前にポテンヒット。この間に1塁ランナーの柳本は3塁へ好走塁!レフトからサードへの送球間にバッターランナーも2塁へ行き、無死2.3塁のチャンス。

ここでスタメン1番抜擢の加藤は期待に応えてレフト前2点タイムリーヒット! 

続く相手ショートエラーで2.3塁のチャンスの場面で西野はファーストストライクを狙い撃ちセンター前2点タイムリーヒットでこの回4点目。

三河、中野の連続タイムリーでさらに3点追加。

そしてとどめは藤江の狭い球場のライトフェンスギリギリ越える2ランホームラン! これで9-0になり勝利へ安全圏に入ったね。

 

4回表 東高校の攻撃

この回から桐蔭のキャッチャーは2年の清水君に交代。

そして藤江はさらに快調なピッチング。

2.3番をそれぞれ内角、外角のストレートで空振り三振を奪う。続く4番にはフルカウントからストレートを狙われてドンピシャのタイミングで振り抜かれレフトオーバーの2ベースを打たれるも、5番を低めのストレートでまたまた空振り三振を奪う。

 

4回裏 桐蔭の攻撃は2死から仲三河死球で出塁するも中野が甘いスライダーを力んで打ち損じレフトフライ。

 

5回表 東高校の攻撃

藤江の快調なピッチングは止まらない。

6.7番を外角ストレートで連続三振に切って取るなど三者凡退に仕留める。

 

5回裏 桐蔭の攻撃

この回1点取ると5回コールドゲームが成立するがどうか?

4回の守備から入ってる先頭の清水が四球で出塁。続く柳本がショートゴロのゲッツー崩れで1塁にランナーとして残る。柳本は秋は1番を打っており足もあるランナー。

ここで前打席でホームランを放っている藤江が左打席からストレートを弾き返し左中間へ。外野を抜ける間に俊足の1塁ランナー柳本がホームへ帰りサヨナラコールドゲーム

 

東        R H

00000  0 3

00901 10 11

大阪桐蔭

 

春の初戦を快勝!

スタメンの5人の2年生が躍動したゲームでした。

1番加藤 2安打2打点

3番西野 2安打2打点 

4番船曳 1安打

5番仲三河 1安打1打点

9番藤江 ホームラン含む3安打3打点

チーム11安打中9安打。10得点中8打点。

 

投げては2年生の藤江が5回3安打無失点で9奪三振の好投でした。特に秋からストレートの球威とスピードが見違える程良くなっており、今日はそのストレートで東打線を圧倒でした。

練習では140キロが出るようになったそうです。

しかしまだコントロールが甘く高い球も多く、特に秋に良かったチェンジアップが高めに浮いたり、ワンバンが多く精度がイマイチでした。

大阪の履正社関大北陽などの強豪私学は変化球が入らないと、甘くなったストレートを狙ってくるので、更に精度を上げて夏に向けて成長をしてほしいです。

 

打線では秋にタイミングが合わず不振だった中野キャプテンがようやく思い切って振れるようになり、今日もライナーでセンターの頭を越える2ベースを放っており、結果が出て本人もホッとしたでしょう。ただ3打席目の甘いスライダーを力んでレフトフライと打ち損じがあったようにまだまだ中野君の本領発揮といってないように感じました。夏に向けて1球で仕留める集中力、ここぞの場面でチームに勢いをつけるホームランを打つ勝負強さを期待してます。

 

あと今日は登板がなかったですが、中田君にも期待してます。ポテンシャルは投手陣随一ですし、指にかかったストレートやスライダーは痺れる球を投げるので躍動するピッチングを見たいです。

夏にはやはり3年生の力が必要であり、中田君がエースをはり、中野君が4番にドンと座る打線になれば大阪を勝ち抜けるのではと思ってます。

ガンバレ大阪桐蔭

 

 

 

やはり星稜は強そうだ!

皆さんこんにちは!

今日は3日目の甲子園練習を見てきました!

気になったチーム、選手を上げたいと思います。

 まずは東邦高校。シート打撃で良い当たりを飛ばしてたのは、熊田君。左打席からレフトへセンターへライナーでヒットを打ってましたね。スイングがシャープでミートが上手く初戦が楽しみです。主軸の石川君は3打席とも詰まってポップフライが多く調子がまだ上がってない印象でした。投手としての石川君はシート打撃で最後に登板。近くにスピードガンを持っている方に聞くと、ストレート132キロ、スライダー115キロでした。神宮大会の時と同じようにあまり球は走ってない印象でした。初戦までにさらに調子を上げてくるかな?

 星稜高校は2番目に登場しました。

投手へのノックから入り、内外野ノック、シート打撃と30分を効率良く練習してました。

まずノックで感じたのは、野手の送球の正確さ。内外野共に送球のコントロールが良く、スピードもありレベルが高いです。

特にショートの内山君の動きが良いですね。

次にシート打撃ですが、知田君と岡田君が当たってました。知田君がレフト線へ二塁打、センターへライナーでヒットと振りが鋭かったです。岡田君は1塁線破るヒット、ライトフェンス直撃の2塁打、ライト前ヒットと鋭い当たりを連発してました。有松君もセンターオーバーの2塁打、東海林君も左中間へ大きな当たりの2塁打と各打者ミートが上手く鋭いスイングをしてましたね。初戦の履正社の左腕清水君との対戦が楽しみです。

投手陣は最後にマウンドで投球練習。奥川君は左打者のアウトローに141キロのストレート、126キロのフォーク、120キロのスライダーを投げてましたが、全てにキレが素晴らしく、しっかり低めにコントロールもされており、履正社打線も相当苦戦するのではないでしょうか。

奥川君は神宮大会の時もそうでしたが、回を追うごとに調子上げてくるので、履正社としては奥川君の立ち上がりを攻めたたて先制攻撃できるかにかかってると思います。

さすが優勝候補の甲子園練習でした。

 

 啓新高校の投手陣に目が止まりました。エース安積君は184㎝の長身から投げ下ろすストレートに威力がありコントロールも良く好投手ですね。抑えの浦松君も右横手から投げるストレートにスピードとキレがあり、スライダーとの緩急に打者は翻弄されると思います。

 

 優勝候補の一角の横浜高校は、ノック後、満塁のランナーを置いての打撃練習をしてました。注目の内海君はいきなりライトスタンドへホームランを放り込んでました。目を引いたのはセンターの小泉君。守備では強肩でコントロールが良く、バックホームへ素晴らしい送球をしてました。打撃練習では、右中間を破る3塁打、レフト線破る二塁打と右へ左へ鋭い打球を飛ばしてました。

 投手陣はエースの左腕及川君が練習の最後にマウンドに上がりました。キレの良いストレートとスライダーも低めにコントロールされており、一冬越して安定感が増してるように感じました。2年生コンビの右腕木下君と左腕松本君が良い球を放ってましたね。木下君は185㎝から威力のあるストレートが良く、松本君も188㎝から放たれるクロスファイヤーが素晴らしく、2人とも良い素材なので順調に育てば来年のドラフト候補に上がってるかもですね。

 

 神宮大会で観て良いチームやなあと印象に残った九州王者の筑陽学園。打撃練習では、福岡君と中村君が目立ってました。福岡君は左打席からライト線へ2塁打、ライトオーバーの3塁打と鋭い当たりを飛ばしてましたね。中村君は大型ショートで守備も良く、レフトスタンドに打った瞬間わかるホームランをかっ飛ばしました。

この2人は注目ですね!

 投手陣では、エース西君がキレの良いストレートと特にスライダーが良かったですね。秋に活躍した西館君にも期待したいです。長身から投げ下ろす140キロ超えるストレートが一冬越してどうなってるか楽しみですね。

他の打者陣もミートが上手く鋭い打球を飛ばしおり、投手力、打線もレベルが高くベスト8以上に上がってくるのではないでしょうか。

 

 最後の登場は盛岡大付でした。目を引いたのは小野寺君と峰君です。小野寺君は左打席から一打席目に打った瞬間わかるライトスタンドへホームラン。良いスイングをしてますね!峰君は振りが鋭くライト前ヒットなど良い当たりを飛ばしてました。他の打者も振りが鋭くなかなか良い打線やなあという印象です。エースの阿部君が試合を作れば良いとこまで勝ち上がってくるかもです。

 

 さあ選抜が開幕する土曜日が大変楽しみですね!

今年は本当に混戦でどこが優勝するか予想が難しいですね。私の推しは明石商です。エース中森君は来年のドラ1候補で最速145キロのストレートに鋭いスライダー、チェンジアップを交えピッチングも上手いです。2番手の宮口君が今大会で全国に名を馳せるのではと期待してます。右のスリークオーターから140キロのストレートと同じ軌道からのスライダーは右打者が対応するのは困難です。左打者へはアウトローにチェンジアップがありこれまた攻略が難しいです。このWエースが連戦になる甲子園では有利になるでしょう。

 守備陣も粘り強く、守備力は高いですね。打撃陣はプロ注目の打者はいませんが、1番の来田君を筆頭に一人一人の打者が粘り強く、線で相手投手を攻略して得点を取る大人の野球をしてきます。ぜひ注目を!

 

 

 

 

龍谷大平安対札幌大谷(神宮大会1回戦)

 皆さんこんにちは!

 今日は神宮大会第1日第2試合の観戦記です。

 我らが近畿の代表校龍谷大平安高校の登場です。

 平安は京都3位で辛うじて近畿大会に出場しました。京都大会準決勝を観戦しましたが、正直近畿大会1勝も厳しいと思うチーム状態でした。

 しかし、近畿大会1回戦で格上と見られた奈良1位の天理を接戦で倒してからチーム状態が上がっていきましたね。準決勝では大阪1位の履正社を7回コールドで下し、決勝では優勝候補の兵庫1位の明石商業を延長12回逆転サヨナラ勝ちと勝ち上がるごとに強くなっていきました。

 注目は打者では、主将で4番水谷。近畿大会4試合で16打数9安打。準決勝では履正社のプロ注目145キロ左腕の清水からレフト上段に特大2ランを放ってます。

 投手では背番号は11ながらエース格の左腕野澤。近畿大会準決勝では強力履正社打線を7回3安打完封。決勝戦ではしぶとい明石商業打線を12回1失点完投と京都大会からすると見違えるピッチングを披露しました。

 ただ不安は守備面。準決勝ではコールド勝ちしたものの4失策しており、特に送球エラーが目立っておりました。不安は解消してきたか内野守備陣にも注目したいと思います。

 

 一方で札幌大谷は準決勝(駒大苫小牧戦)、決勝(札幌第一戦)は共に序盤の3回で4点差のビハインドから逆転で勝ち上がってきた北海道チャンピオンです。

 注目は5番石鳥。180cm,85kgの恵まれた体格から鋭い打球を飛ばします。準決勝で3安打5打点。決勝では8回に同点2塁打を含む3安打の活躍でした。

 

 スタメンです。

 

龍谷大平安   札幌大谷

⑧中島     ⑥北本

④北村     ④釜いち

②多田     ②飯田

⑨水谷     ①西原

⑤奥村(1)        ⑧石鳥

③三尾     ③清水

⑥羽切     ⑤青山

⑦半保     ⑨佐野(1)

①野澤     ⑦中川征

 

先攻は平安。札幌大谷の先発投手はエースの西原。184cm,90kgの大型右腕。大きな体で上から振り下ろす138キロの重いストレートと115キロ前後のスライダーとのコンビネーションで打者を打ち取るタイプ。

 

1回表 平安の攻撃

2死から多田がショートのエラーで出塁するも水谷は空振三振。

 

平安の先発投手は左腕野澤。174cm,68kg。138キロ前後ののストレート、120キロ前後のスライダーとスクリューぽいチェンジアップを低めに集めて打たせて取るタイプ。

 

1回裏 札幌大谷の攻撃

先頭の北本が三塁へ内野安打で出塁。続く釜いちは四球を選び無死1,2塁。

3番飯田は送りバントを試みるも投手野澤が打球を素早い処理で三塁封殺。ナイスプレー!

1死1,2塁で4番西原は三塁ゴロ。ゲッツーかと思いきや三塁手奥村が2塁へ悪送球。

1死満塁で注目の打者石鳥は投手ゴロ。これは楽勝ゲッツーや。と思いきや野澤は2塁へ悪送球。札幌大谷は2者返り2点先制。

 

あー、やってもうた。ホームに投げて確実にアウト取れたのにゲッツーを焦ったか?

 

更に1死1,2塁で清水はレフト前ヒットで満塁のチャンス。

ここで青山は二遊間を抜けるタイムリーヒット! 3-0

 

平安はここで食い止めないと追いつくのがしんどくなるぞ。

 

1死満塁で佐野は遊ゴロ。しかしショート羽切はフィルダースチョイス札幌大谷は更に1点追加。 4-0

続く9番中川がレフトへ犠牲フライでもう1点追加で5-0。

 

うーん。不安がいきなり的中してもうた。平安にとって重たい5点やなあ。

内野陣の3つのエラーが致命的な場面で出たね。ゲッツー取れる場面が2回あり、どっちかで取れてればこの回無得点やったなあ。

切り替えて序盤で点を取って流れを持ってきたい所。

 

2回表 平安の攻撃

2死満塁のチャンス作るも1番中島は投手ゴロでチャンス逸す。

 

2回裏 札幌大谷の攻撃

1死から飯田が3塁エラーで出塁するも4番西原が遊ゴロゲッツー。

 

3回表 平安の攻撃

2番からの好打順だが三者凡退。

札幌大谷の西原の重たいストレートに押されてる印象。

 

3回裏 札幌大谷の攻撃

5番石鳥からの打順はこちらも三者凡退。

平安の野澤も自分のピッチングを取り戻してきた。

 

4回表 平安の攻撃

2死から7番羽切が四球を選び出塁するも後続は凡退。

 

4回裏 札幌大谷の攻撃

1死から9番中川が四球を選び出塁も1,2番は凡退。

 

5回表 平安の攻撃

1死から1番中島が遊ゴロも暴投で出塁。ここで仕掛けてきて2盗成功。さらにワイルドピッチで1死3塁のチャンス。

続く2番北村は四球で繋ぎ1死1,3塁に。

このチャンスで近畿大会の決勝で逆転サヨナラ打を放った3番多田。

さあ1本打ってくれ!

しかし二塁ゴロゲッツー。がっくし。

 

5回裏 札幌大谷の攻撃

3番飯田からの好打順も平安野澤のナイスピッチングで三者凡退。

 

5回終わって札幌大谷5-0龍谷大平安

平安はここまで1安打。相手の3つのエラーに付け込めずじりじりした展開。

野澤が立ち直り、踏ん張ってるので打線に流れを引き寄せる1打を期待したい。

 

6回表 平安の攻撃

先頭の4番水谷が三塁強襲ヒットで出塁。1死後、三尾がセンターへクリーンヒット。続く羽切もレフト前ヒットで1死満塁のチャンスを作る!

ここで8番半保の打球は三塁手のタイムリーエラーを誘い、なんとか1点返す。

なお満塁で野澤の二塁ゴロの間に三塁ランナーが返り2点目。

2死2,3塁で1番中島の打球が三塁ゴロでチャンス逸したかに思えたが、三塁手の送球エラーで二者返ってこの回4点目。

さらに2死2塁のチャンスで北村は遊ゴロで同点ならず。

 

これで後半面白くなってきたね。

これまでお互いエラーでビッグイニングを作られてるので、ここからしっかり守った方に勝利の女神が微笑むだろう。

 

6回裏 札幌大谷の攻撃

6番からの打順。ここで代打に1年生の佐藤を左打席に送る。左腕に左打者を送ってきたということは余程信頼できる打者なのか。

佐藤はベンチの期待に応えて左中間へ二塁打

次打者は送りバントを成功させ1死3塁のチャンスを作る。

ここで左の佐野は右越タイムリ二塁打を放ち貴重な1点をもぎ取る。

札幌大谷6-4平安

ここで平安は左腕の豊田に投手交代。

豊田は1死2塁のピンチを二者連続三振でしのぐ。

豊田ナイスピッチング!

 

7回表 平安の攻撃

3番からの好打順。

先頭の多田はセンター前ヒットで出塁。水谷は中飛。次打者奥村の時に二盗成功と二塁ゴロで2死3塁。

ここで三尾はレフトへ気迫のポテンヒットでタイムリー! 

札幌大谷6-5平安

これで1点差。よっしゃよっしゃ。

まだまだいける!

 

7回裏 札幌大谷の攻撃

先頭の釜いちのセンター前ヒット、送りバントと四球などで2死1,2塁のチャンスを作るも佐藤は遊ゴロで得点ならず。

 

平安の豊田はよく踏ん張った!

 

8回表 平安の攻撃

この回の頭から、札幌大谷は太田へ投手交代

太田は172cm,75kg。120キロ前後のストレートと105キロ前後のスライダーを右横手から投げ分けてくる投手。タイミングが取りにくそうやなあ。

平安は四球とワイルドピッチなどで2死3塁のチャンスを作るも2番北村は3塁ゴロで得点ならず。

 

8回裏 札幌大谷の攻撃

平安の豊田は7番からの下位打線を三者凡退に打ち取る。

 

9回表 平安の攻撃

さあ3番からの好打順。

先頭の多田は四球を選び、4番水谷は死球で無死1,2塁の願ってもないチャンス!

奥村、さあしっかり送れよー!

仕事!仕事!仕事仕事!

しかしスリーバント失敗。痛いなあ。

ただ1死1.2塁でまだチャンスある。

続く三尾は二塁ゴロ。羽切は空振三振で万事休す。

 

龍谷大平安   R H  E

000004100   5  6  3

50000100×   6  6  6

札幌大谷

 

平安は勝てる試合を自滅して落としてしまったなあ。

もったいないと思うが、やはり近畿大会から危惧されてた守備の弱さが出た試合でした。この課題を冬の練習で鍛えて3月のセンバツ高校野球では伝統校の平安らしい固い守りを見せてもらいたいですね。

ただ収穫もありました。左腕野澤が全国でも通用すると感じさせるピッチングを見せてくれました。春には更に成長した姿を楽しみにしたいと思います。

 

勝った札幌大谷は次戦、東京代表の国士館高校です。

今日はなんとか勝ちましたが平安を上回る6エラーを記録しており、しっかり立て直して次戦を迎えて欲しいです。