春季大阪大会2回戦 大阪桐蔭対東
土曜日は快晴で野球日和の中、昨秋の近畿大会の智辯和歌山戦以来の大阪桐蔭の公式戦を観戦してきました。
あれから半年が経ち、厳しい冬練を乗り越えて選手達はどんな成長した姿を見せてくれるのか大変楽しみです。
今日は久宝寺球場で行われ、2回戦でアナウンスなどが無いため、東高校のメンバーの名前がわからない中での観戦でした。
ちなみに久宝寺球場は両翼91mと狭いので本塁打が出やすい球場です。
今日の先発投手はエースの新井君で来るか、もしくは中田君かと思いきや下級生の左腕藤江君でした。ベンチ前の投球練習を見ると秋に比べて下半身が一回り大きくなっており球速も上がっててびっくりしました。ストレートのスピードと球威、スライダーのキレが増しておりどんなピッチングをしてくれるのか大変楽しみです。
大阪桐蔭のスタメンです。
⑥ 加藤 (2)
④ 宮本
⑤ 西野 (2)
③ 船曳 (2)
⑦ 仲三河 (2)
⑧ 中野
② 石井
⑨ 柳本
① 藤江 (2)
2年生が5人スタメンに並びました。
特に加藤君は公式戦初のベンチ入りでスタメン1番に抜擢。この一冬に打撃で目立ってメンバー入りしてきました。
そして仲見河君も初の公式戦スタメン入りで投手ではなく打撃を買われての起用です。
どんな活躍をするのかワクワクします!
先攻は東高校
桐蔭藤江君の立ち上がりはどうか?
1番打者に2球目のストレートをいきなり良い当たりのセンター前ヒットで出塁を許す。
しかし2番打者が初球を送りバントを試みるも1塁フライ。続く3番打者を勢いのあるストレートで詰まらせて5→4→3のダブルプレー!
ナイスピッチング!
1回裏桐蔭の攻撃は1.2番ともにセンターフライで2死。3番西野は2球目のファーストストライクを思い切り叩いてセンター前ヒット。西野君の良さはこのファーストストライクを必ず積極的に振るところやね。ちなみに西野君は秋からかなり絞り込んで体型がスッキリしており、守備の動きも良くなってますね。
続く船曳は甘いスライダーを打ち損じてレフトフライで攻撃終了。
東高校の先発投手は右のオーバースローでストレート、スライダー、カーブで緩急を上手く使ってくるので、ハマると少し苦労するか?
2回表 東高校の攻撃
藤江君は相手の4.5.6番を三者連続三振!しかも全てストレートで奪っており秋とは別人のピッチング。秋はチェンジアップを武器に投げる変化球投手でしたが、今日は左の本格派に変身してました!
2回裏 桐蔭の攻撃
5.6番連続三振。続く石井は高めの甘いスライダーにタイミングが合わず詰まってセンターフライ。 東高校の投手は甘いストレート、スライダーが来てるのだが桐蔭打線が打ち損じてる印象。
3回表 東高校の攻撃
藤江は7番を外の高めストレートで空振り三振に仕留め前の回から4連続奪三振。
ストレートが走ってきて、ガンガン真っ直ぐで攻めてる。
2死から9番にセンター前ヒットで出塁許すも1番打者をサードゴロに仕留める。
3回裏 桐蔭の攻撃
そろそろ先取点が欲しい所。
先頭8番柳本の打った打球はショートへ。ショートの手前でバウンドが変わり顔面に当たり内野安打。東高校のショートは負傷退場で14番に交代。1番打者でショートを守るチームの中心がいなくなりチームにとってはかなり痛い。
みんなでカバーしたい所だ。
続く藤江の打った打球は深めに守っていたレフトの前にポテンヒット。この間に1塁ランナーの柳本は3塁へ好走塁!レフトからサードへの送球間にバッターランナーも2塁へ行き、無死2.3塁のチャンス。
ここでスタメン1番抜擢の加藤は期待に応えてレフト前2点タイムリーヒット!
続く相手ショートエラーで2.3塁のチャンスの場面で西野はファーストストライクを狙い撃ちセンター前2点タイムリーヒットでこの回4点目。
そしてとどめは藤江の狭い球場のライトフェンスギリギリ越える2ランホームラン! これで9-0になり勝利へ安全圏に入ったね。
4回表 東高校の攻撃
この回から桐蔭のキャッチャーは2年の清水君に交代。
そして藤江はさらに快調なピッチング。
2.3番をそれぞれ内角、外角のストレートで空振り三振を奪う。続く4番にはフルカウントからストレートを狙われてドンピシャのタイミングで振り抜かれレフトオーバーの2ベースを打たれるも、5番を低めのストレートでまたまた空振り三振を奪う。
4回裏 桐蔭の攻撃は2死から仲三河が死球で出塁するも中野が甘いスライダーを力んで打ち損じレフトフライ。
5回表 東高校の攻撃
藤江の快調なピッチングは止まらない。
6.7番を外角ストレートで連続三振に切って取るなど三者凡退に仕留める。
5回裏 桐蔭の攻撃
この回1点取ると5回コールドゲームが成立するがどうか?
4回の守備から入ってる先頭の清水が四球で出塁。続く柳本がショートゴロのゲッツー崩れで1塁にランナーとして残る。柳本は秋は1番を打っており足もあるランナー。
ここで前打席でホームランを放っている藤江が左打席からストレートを弾き返し左中間へ。外野を抜ける間に俊足の1塁ランナー柳本がホームへ帰りサヨナラコールドゲーム。
東 R H
00000 0 3
00901 10 11
春の初戦を快勝!
スタメンの5人の2年生が躍動したゲームでした。
1番加藤 2安打2打点
3番西野 2安打2打点
4番船曳 1安打
5番仲三河 1安打1打点
9番藤江 ホームラン含む3安打3打点
チーム11安打中9安打。10得点中8打点。
投げては2年生の藤江が5回3安打無失点で9奪三振の好投でした。特に秋からストレートの球威とスピードが見違える程良くなっており、今日はそのストレートで東打線を圧倒でした。
練習では140キロが出るようになったそうです。
しかしまだコントロールが甘く高い球も多く、特に秋に良かったチェンジアップが高めに浮いたり、ワンバンが多く精度がイマイチでした。
大阪の履正社や関大北陽などの強豪私学は変化球が入らないと、甘くなったストレートを狙ってくるので、更に精度を上げて夏に向けて成長をしてほしいです。
打線では秋にタイミングが合わず不振だった中野キャプテンがようやく思い切って振れるようになり、今日もライナーでセンターの頭を越える2ベースを放っており、結果が出て本人もホッとしたでしょう。ただ3打席目の甘いスライダーを力んでレフトフライと打ち損じがあったようにまだまだ中野君の本領発揮といってないように感じました。夏に向けて1球で仕留める集中力、ここぞの場面でチームに勢いをつけるホームランを打つ勝負強さを期待してます。
あと今日は登板がなかったですが、中田君にも期待してます。ポテンシャルは投手陣随一ですし、指にかかったストレートやスライダーは痺れる球を投げるので躍動するピッチングを見たいです。
夏にはやはり3年生の力が必要であり、中田君がエースをはり、中野君が4番にドンと座る打線になれば大阪を勝ち抜けるのではと思ってます。
ガンバレ大阪桐蔭!