ゆる〜りさんの近畿の高校野球観戦記

大阪桐蔭と報徳学園を中心に観戦。ときどき観戦後グルメ情報

大阪桐蔭対大商大堺(春季大阪大会4回戦)

 今日は寒空の下、豊中ローズ球場で商大堺戦を観戦しました。

 豊中ローズ球場伊丹空港が近く、スコアボードの向こうに着陸する飛行機が頻繁に見れる珍しい球場です。

f:id:mack_ari:20190427162734j:image

 

 今日の対戦は秋の大阪大会で準優勝の大阪桐蔭と秋の4位の商大堺の対戦です。

 注目は商大堺の4番左の好打者三好君。秋の準々決勝では2本のホームラン、準決勝の履正社戦ではプロ注目の左腕清水君からホームランを打っています。

 

スタメンです。

商大堺           大阪桐蔭

③ 田渕          ⑦ 柳本

② 馬場          ④ 宮本

⑥ 古川          ③ 加藤

⑧ 三好          ⑤ 西野

⑦ 東              ⑨ 船曳

⑨ 網谷          ⑧ 中野

⑤ 平山          ② 石井

④ 奈須          ⑥ 榎木

① 中島          ① 藤江

 

 大阪桐蔭の先発Pは3戦連続先発の藤江君。投げるたびに良くなっており、背番号は11だがエース格になりつつある。1番バッターには秋の1番を務め打線を引っ張っていた柳本君を抜擢。

 

 先攻は商大堺

 先頭の田渕は2B2Sからの低めのスライダーを上手く打って三遊間を鋭く破るレフト前ヒットで出塁。続く馬場は送ってくるかと思いきや1Bからの2球目を引っ掛けてサードゴロ。西野は難しいタイミングではあったが2塁送球で間一髪ホースアウト。ナイスサード!

秋はファーストを守っていた西野は随分守備が上手くなってる。

続く古川の打席で、藤江は1塁ランナーを絶妙な牽制でアウトにする。これで2死。

しかし古川は2球目を打って右中間を破る2ベース。ナイスバッティング!

さあチャンスで期待の三好が左打席へ。 

三好君は一冬越えて身体がふた回り大きくなっており下半身がどしっとした雰囲気のある構えをしてます。

しかし桐蔭バッテリーは外、外攻めて最後は外角ストレートで押し込んでサードファウルフライに打ち取る。ナイスピッチング!

 

1回裏 桐蔭の攻撃

商大堺の先発Pは中島。小柄な体で右オーバースローからストレート、スライダー、フォークを投げ分けてくる。

先頭の柳本は2球目の外角ストレートを少し先っぽで捉えた打球は強風で伸びて左中間フェンス直撃の3ベース。

いきなり無死3塁のチャンスで続くは宮本。

宮本は2球目を打たされてファーストゴロ。

淡白な攻めに、また前戦の嫌な流れかと思った矢先、続く加藤が初球の外角ストレートを捉えた打球は会心の当たりでセンター前ヒットで先制!ナイスバッティング! 

 ここで商大堺の中島は牽制ボークでランナーを2塁に進めてしまう。ここから流れが完全に変わる。投手心理として自分のミスをカバーしようと力が入った投球になる。

 続く西野にはバッテリー厳しく内角を攻め続けるが四球。続く船曳にも少しづつ外れて連続四球で1死満塁のチャンス。ここで中野はフルカウントまで粘って押し出し四球を選ぶ。

さらに続く満塁で石井が甘く入ったスライダーをセンターへ犠牲フライを打ちこの回3点目。

 大阪桐蔭はこの2試合は序盤に点を取れなかったが、今日は相手の隙を突いて桐蔭ペースに持ち込んだ。

 

2回表 商大堺の攻撃

5番から始まる攻撃は、東はフルカウントまで粘るもレフトフライ。網谷はファーストゴロ。

しかし2死から平山が センターへ2ベースを放ちチャンスを作る。

続く奈須の時に2塁ランナーは3盗失敗でチャンスを潰す。

もったいないなあ。ランナー楽々アウトだったので単独ではなくエンドランがかかってたのか?こういうのは流れを相手に渡してしまう大きなプレーになる。商大堺としては次の守りが大事になる。

 

2回裏 大阪桐蔭の攻撃

先頭の9番藤江はストレートの四球で出塁。

これは痛い。中島はここからまたストライクが入らなくなる。

1番柳本、宮本に連続四球を与え無死満塁。

このチャンスで、先程先制タイムリーを打っている加藤。加藤は積極的に打って投手の頭を越え二遊間をゴロで抜けるセンター前2点タイムリー。ここでセンターがバックホームの間に1塁ランナーが3塁へ走るが、キャッチャーがサードへ悪送球でもう1人ホームへ帰ってきて、この回3点目で6-0。

さらに無死3塁で西野は四球を選び1.3塁。

 この辺で商大堺は投手交代しないとコールドになってしまうが、ベンチは動かない。

 その期待に応えて中島は船曳、中野を連続三振に仕留める。

 しかし石井が2球目の甘いストレートをセンターへ打ち返しタイムリーヒット

 これで7-0。桐蔭はもう安全圏に入った。

 

3回表 商大堺の攻撃

コールドペースだが、なんとかこの回1点でも返していきたい所。

先頭8番奈須は打った打球がバウンド跳ねてファーストエラーで出塁。

しかし続く中島はフルカウントまで粘るもファーストファウルフライ。

続く1番田渕の時にキャッチャーが弾く間に1塁ランナーは2塁へ進み1死2塁。しかし田渕はレフトフライ。

これはあかんかなと思いきや、馬場が2Bからのストレートに山を張ってドンピシャのセンター前タイムリーで1点を返す。

さらにパスボールなどで2死3塁までいくも、三番古川は内角低めのスライダーに空振三振。

藤江君ナイスピッチング!

 

3回裏 大阪桐蔭の攻撃

先頭8番榎木はセカンドのエラーで出塁。続く藤江は初球をきっちり送り1死2塁。

ここで柳本はレフト前ヒットで繋いで1.3塁。

しかし宮本は外角ストレートを打たされて6→4→3のゲッツー。

 

4回表 商大堺の攻撃

先頭の注目の4番三好は外角低めスライダーを振らされて三球三振。5.6番も凡打でこの回は三者凡退。

 

4回裏 大阪桐蔭の攻撃

桐蔭打線は3回り目で捉え出す。

1死後、西野は2球目のスライダーを少し泳ぎながら上手く捉えて左中間にホームラン!

西野君は秋もこの球場で2本のホームランを打ってるが相性がええね。

続く船曳、中野も連打で続き1死1.3塁のチャンスで、今日2打点の石井。

石井は初球の高めに浮いたスライダーを捉えて左中間に3ランホームラン!!

この回4点追加で11-1。

 

5回表 商大堺の攻撃

この回から桐蔭は中田に投手交代。

その中田は7番から始まる商大堺打線を三者凡退に抑えて、大阪桐蔭コールドゲームで完勝。

 

大商大堺

00100   1 4

3404×  11 9

大阪桐蔭

 

意外な結果でした。

商大堺の中島投手の不調、投手交代のタイミングの遅れが、これだけの大差の試合になってしまいました。

ただ、大阪桐蔭打線も過去2戦と違っで打線が繋がってきましたね。

 特に秋に1番打者で活躍した柳本君が1番で2安打1四球で3出塁。

 練習では1番当たってる3番加藤君が過去2戦は結果が出せなかったが、今日は先制タイムリー含む2安打3打点。

  過去2戦当たってなかった石井君もレフトへの3ラン含む2安打5打点の活躍。

 投手も藤江君が4回無四球4安打1失点で商大堺打線を抑えました。今日は前試合よりストレートは走ってなかったが、粘り強くコースを突くピッチングで安定感が出てきましたね。

 徐々に勝てる投手になってきてるのではないでしょうか。

 

 これから勝ち上がる上で船曳君、中野君の調子が上がってきて欲しい所です。この2人が爆発すると大阪の頂点も見えてくると思います。

 

 ガンバレ大阪桐蔭