ゆる〜りさんの近畿の高校野球観戦記

大阪桐蔭と報徳学園を中心に観戦。ときどき観戦後グルメ情報

八戸学院光星対東邦(神宮大会1回戦)

野球ファンの皆様こんにちは!

師走に入り、すっかり野球ロスですね。

こういう時こそ、3か月後の選抜大会に向けて秋の大会を振り返りたいと思います。

2018年11月9日(金)に神宮大会が開幕し、観戦してきました!

神宮大会は10地区の優勝校が集まり秋の新チームの日本一決定戦であり、来年の選抜、夏の選手権を占う大会です。ちなみに、ここ10年この神宮大会出場校が選抜か選手権のどちらかの決勝戦に駒を進めてるそうです。やはり力のあるチームが出場してるので注目ですね。

 

初日の第1試合

八戸学院光星(東北地区、青森1位)対東邦高校(東海地区、愛知1位)

 

八戸学院光星の注目は3番主将の武岡、4番近藤。

まずは武岡。東北大会決勝(対盛岡大付属)の初回に先制の右越え2ラン、9回ダメ押しのタイムリーを放つ3打点の活躍。左打席からシャープな振りで鋭い打球を飛ばす好打者。

そして近藤。仲井監督が「久々に出てきた右の大砲」と言わしめる175cm,88kgのガッチリとした体格から大きな当たりを飛ばす大砲。東北大会では4試合で18打数8安打8打点、打率444の活躍。

 

一方で東邦高校の注目は何といっても石川。

3番で出場した東海大会準々決勝で高校通算35号の満塁弾を放ち、先発登板した決勝戦では最速144キロをマークしスライダー、カーブ、決め球のスプリットを低めに集め、津田学園打線を6安打2失点に抑え完投勝利。

もう一つ注目はチームの粘り。

東海大会準決勝(対中京学院大中京)では9回裏3-8の5点ビハインドから長屋の同点3ランで追いつき、延長10回に1点勝ち越された後に1死1.3塁から5番成沢が左線2塁打で2者返り逆転サヨナラ勝ち。

2016年夏の甲子園でのミラクル逆転勝ちを思い起こさせる粘り。

 

そして今日当たるのがその甲子園でミラクル逆転サヨナラ勝ちした相手の八戸学院光星。因縁の対決で最後のゲームセットまで目が離せませんね。

 

スタメンです。

 

光星     東邦

④伊東    ③松井

⑧島袋    ④杉浦

⑥武岡    ①石川

③近藤    ⑥熊田

②太山    ⑤長屋

⑤下山    ⑨坂上

⑦大江    ②成沢

⑨原     ⑧河合

①後藤    ⑦植田

 

先攻は光星から。東邦の先発投手はエース石川。185cm,87kgの右腕。

石川の立ち上がりに注目です。

 

1回表 光星の攻撃

先頭の伊東が2Bからのストレートをセンター前にクリーンヒット。続く島袋は初球の送りバントをキャッチャーフライ。しかし3番好打者の武岡が初球のストレートを捉えレフト前ヒット。1死1.2塁のチャンスで大砲の近藤。2B2Sからスライダーを捉えてレフトへ大きな飛球が。しかしフェンス際で失速しレフトフライに倒れる。続く太山が粘って四球を選び2死満塁のチャンスを作る。

東邦の石川はここまで腕が振れてないため球が全く走ってない、しかも変化球もストライクが入らず苦しい立ち上がり。ここを乗り切るか?

6番下山は1B2Sと追い込まれたが低めのスライダーを態勢を崩されながらもバットの先でレフトへポテンヒットで、光星は2点先制。

続く2死1,2塁で大江が1Bからの真ん中低めのストレートを完璧に捉えてライナーでセンターへ一直線。センターフェンス直撃の2点タイムリー2塁打。

更に8番原が1B2Sと追い込まれながら内角ストレートを詰まりながらレフト前タイムリーヒット

光星は初回打者一巡の猛攻で5得点。

 

光星の先発投手はエースの後藤。170cm,71kgの右腕で135km前後のストレートと低めにスライダーを集めて打たせて取るタイプ。

 

1回裏 東邦の攻撃

1死から杉浦が3塁へセフティバントを成功させ出塁。続く注目の石川はレフトへポテンヒットでチャンスを広げる。2死後、5番長屋が1塁へ強襲ヒットを放ち1点を返す。

 

1回を終わって、光星5-1東邦

東邦はまだ回も浅いし、東海大会で見せた脅威の粘りを期待したい。

 

2回の攻撃はお互いチャンス作れず。

 

3回表 光星の攻撃

太山のライト前ヒット、大江の四球で2死1,2塁のチャンス作るも原はショートフライ。

なんとか石川は踏ん張る。

 

3回裏 東邦の攻撃は2番からの好打順だが、セカンドフライ、ファーストファウルフライ、サードフライと全て内野フライで三者凡退。

 

4回表 光星の攻撃

1死から四球、ショートのエラーで1,2塁のチャンスで好打者武岡は空振三振。続く4番近藤はファーストファウルフライ。またまた石川踏ん張った。

 

4回裏 東邦の攻撃は全て内野ゴロで三者凡退。

東邦はなかなか攻撃の糸口がつかめないなあ。

 

5回表 光星の攻撃は三者凡退。

 

東邦の石川はやっと調子が上がってきた。この良い流れを攻撃に繋げたい。

 

5回裏 東邦の攻撃

先頭の8番河合が初球をレフト前ヒットとレフトのエラーで無死2塁のチャンス。4点差あるのでここは打たすか。続く植田はフルカウントからレフト前ヒットで繋ぎ、無死1,3塁。東邦ここは1塁ランナーを走らせて2,3塁にしたい所。

続く1番松井はセカンドフライでランナーも進めることができず。

これは痛いなあ。

1死1,3塁で杉浦がセンターへ犠牲フライを放ち1点返す。

2死1塁で主砲の石川。2B2Sと追い込まれながらも、外角高めに甘くきたスライダーをおっつけて右中間へ2塁打。しかし1塁ランナー帰れず、2,3塁で4番熊田。2Sから外角ストレートを上手く打ったが惜しくもサードライナー。

惜しいなあ。もう1本出てたらなあ。

 

5回終わって、光星5-2東邦

 

6回表 光星の攻撃チャンス作れず無得点

 

6回裏 東邦の攻撃

1死から6番坂上がライト線2塁打でチャンス作るも成沢3塁ゴロ、河合空振三振。

 

7回表 光星の攻撃は三者凡退。

 

流れは少しずつ東邦に来てるので後半チャンスありそうな雰囲気。

 

7回裏 東邦の攻撃

1死後、1番松井がセンター前ヒット、続く杉浦ライト前ヒットの連打で1死1,2塁のチャンス。さあ良いバッターに回ってきた。前打席で2塁打の石川。石川は最悪のショートゴロ。ああゲッツー。と思いきやショートからの送球をセカンドが落とすエラー。

1死満塁で4番熊田は初球を引っ張ってライト前タイムリーヒット

これで2点差。

さあ続け。 

しかし5番長屋はサードゴロ、6番坂上はショートゴロでもう1本が出ず。

 

8回表 光星の攻撃

2死からヒット、四球で1,2塁のチャンス作るも1番伊藤はレフトフライで得点ならず。

 

8回裏 東邦の攻撃

さあ後半は東邦が押してるぞ。期待したい所。

しかし、2死から9番植田がライト前ヒットで出るも続く松井は凡退。

 

9回表 光星の攻撃

東邦はここをしっかり押さえて裏の攻撃で逆転の雰囲気を作りたい所。

1死後、3番武岡は初球を叩きセンターへ。大きなセンターフライかなと思いきや無風の中、滞空時間の長い打球が伸びてバックスリーンへ。貴重なダメ押しホームラン。

この1点は重たいなあ。 光星6-3東邦

ダメージがあったのか、石川は次打者近藤を死球、太山にライト前ヒットを浴び1死1,3塁で降板。

2番手投手は右横手投げの奥田。

6番下山は2球目を上手くおっつけてライト前タイムリーヒット。 光星7-3東邦

続く大江は見逃し三振。原はライト前ヒットで繋ぎ2死満塁。

9番後藤はフルカウントから強振してライトに落ちるかと思いきやライトが飛び込みファインプレー。

 

9回裏 東邦の攻撃

4点差あるが、東邦には東海大会の準決勝では5点差を追いついた粘りがある。期待したい。

2番からの好打順。杉浦は空振三振。石川はショートゴロ。熊田はライトフライで万事休す。

 

八戸光星       R  H

500000002   7  11

100010100   3  11

東邦

 

光星の後藤は149球9回完投勝利。被安打11、四球1、自責点

ヒットは打たれてましたが、粘り強くコーナーと低めを突いて東邦打線にビッグイニングを作らせなかったのが勝因ですね。

打線は上位が厳しいマークにあう中、下位打線6~8番で6安打6打点の活躍でした。

 

東邦は石川の初回の立ち上がりが残念でしたが、2回から8回まで無失点投球で片鱗は見せてくれました。

打線も11安打を放ち力のある所は見せたが、ここぞで畳み掛ける攻撃ができなかったのと選球眼の差が出ましたね。

選抜高校野球までの4ヶ月鍛えてさらに良いチームになって甲子園に来てもらいたいです。

 

勝った光星は次戦の相手は四国代表の高松商業です。