大阪桐蔭対智辯和歌山(近畿大会準々決勝)
皆さん、こんにちは!
昨日は秋晴れで野球日和でした。ほっともっとフィールド神戸で行われた準々決勝3試合を観戦しました。勝ったチームがセンバツ確定となる熱い戦いです。
大阪桐蔭、智辯和歌山共に1回戦をコールドで勝ち上がってきています。
両校の直近の対戦成績は5戦5勝で大阪桐蔭です。特に今年のセンバツ決勝は熱い戦いでした。智辯和歌山にとっては、何が何でも倒したいという気持ちで向かってくるでしょう。スタンドは注目カードで人が一杯です。応援も両校共に吹奏楽、チアが来ており華やかな雰囲気の中で試合が行われました。
スタメンです。
⑦柳本 ⑧細川(1)
④宮本 ⑥西川
③西野(1) ④黒川
⑨船曳(1) ②東妻
⑧薮井(1) ⑦根来
②石井 ③佐藤
⑤山田 ⑨小林白(1)
⑥榎木 ①池田泰(1)
①新井 ⑤綾原(1)
大阪桐蔭はなんと5番に1年生の⑮薮井を抜擢。1年生クリーンアップです。
大阪桐蔭は試合当日のバッティング練習で好調な選手を抜擢するそうで、薮井君は調子が良いらしいので期待したいです。
智辯和歌山も昨日の大阪偕星戦で3ラン含む3安打6打点の恐怖の9番打者綾原君が今日も活躍するか注目です。
智辯和歌山の先発投手は1年生左腕⑪の池田泰騎。身長174㎝、体重70㎏でストレート133キロ前後、110キロ前後のスライダー、115キロ前後のチェンジアップをコーナーに投げ分けてくるタイプ。キャッチャー東妻のリードがこの試合を左右すると思われる。
1回表 大阪桐蔭の攻撃
先頭の柳本が2B2Sからファウルで粘り9球目のストレートを叩いてライト前ヒット。宮本の打席で4球目エンドランかけるも空振するが、キャッチャー東妻が2塁へ悪送球で無死3塁のチャンス。しかし宮本はフルカウントからスライダーに空振三振。続く西野は初球のストレートを打ち損じて2塁ゴロ。その間に3塁ランナーホームに帰って先制。続く船曳が初球のストレートをライト前ヒット。しかし今日抜擢の薮井は外角ストレートに手が出ず見逃し三振。
うーん。池田の立ち上がりをもう少し打者が粘って上手く攻めて2,3点取れてたかな。
特に宮本は気負ってるのか、開くのが早くスライダーに合ってない印象。次から修正かけてヒットを期待したい。
身長180㎝、体重75㎏、ストレート133キロ前後、スライダーが115キロ前後、フォークを投げ分けてくる。
1回裏 智辯和歌山の攻撃
先頭の細川は2球目のストレートを上手くはじき返したがレフトライナー。西川はフォークで投手ゴロ。黒川は初球スライダーに差し込まれて遊ゴロ。三者凡退。
2回表 大阪桐蔭の攻撃
1死から山田が追い込まれてからのスライダーを上手く打ってセンター前ヒット。しかし続く榎木はスライダーを打たされ遊ゴロダブルプレー。
2回裏 智辯和歌山の攻撃
1死から根来が得意の外角低めストレートを流してレフト前ヒット。続く佐藤も2球目のストレートをライト前ヒットの連打で1死1,2塁のチャンス。続く小林は1B2Sからのフォークを引っかけて遊ゴロ。しかし打球がゆるく1塁だけアウトで2死2,3塁。
ここで8番池田が追い込まれてからのフォークを打った打球が飛んだコースが良くショート内野安打で同点。
2死1,3塁で続くは昨日6打点の綾原。2球目の甘く入ったストレートをセンター前タイムリーで逆転。
続く1番細川は2球目に死球で満塁
大阪桐蔭としてはこれが痛かった。ここから投手新井は動揺したのか急にストライクが入らなくなり、二者連続の押し出し四球。
まだ回は浅いので大阪桐蔭としては次の1点を先に取り、流れを掴んでいきたいところ。
3回表 大阪桐蔭の攻撃
先頭の新井が追い込まれてからのストレートをライト前ヒット。続く柳本は初球送りバント試みるもファウル。結局、追い込まれてからのチェンジアップを打ち上げてキャッチャーフライ。
これは痛いなあ。こういうプレーは流れが向こうに行ってしまう。
続く宮本が2球目のスライダーをセンター前ヒット。しっかり修正してきてナイスバッティング。
1死1,2塁のチャンスで大阪大会で打率5割以上でチーム打点王の西野。
初球のストレートを捉えた良い当たりはセンターへ抜けるかと思った瞬間、ピッチャーライナー。
続く船曳も2B2Sからストレートを捉えたが良い当たりのセンターライナー。
うーん。ツキがないなあ。
やはり、しっかり送りバントを決めてないと、こういう流れになってしまう。
まだ回が浅いからしっかり守って、大阪桐蔭の流れに持ってきたいね。
3回裏 智辯和歌山の攻撃
先頭の根来がセカンドゴロエラーで出塁。続く佐藤がスライダーを引っかけてダブルプレーと思いきや1塁へ悪送球で1塁ランナー残る。続く小林が初球をきっちり送り、2死2塁のチャンスを作る。
ここで池田が初球のストレートを弾き返してセンターオーバーのタイムリー2ベース!
これは桐蔭にとって非常にマズイ展開やなあ。自分たちのミスで失点する。相手はきっちりとした攻撃をしてくる。大阪決勝の履正社戦と同じ展開になってきた。
なんとかしぶとく食らいついて、後半に逆転を期待したい。
4回表 大阪桐蔭の攻撃
先頭の薮井2球目ストレートを打ちあげてショートフライ。石井は初球スライダーをキャッチャーフライ。山田は粘るもレフトフライで三者凡退。
4回裏 智辯和歌山の攻撃
5回表 大阪桐蔭の攻撃
8番榎木ストレートに空振三振。9番新井に代わり代打西浦はフルカウントまで粘るも遊ゴロ。1番柳本は2球目のストレートをあっさりライトフライで三者凡退。
5回裏 智辯和歌山の攻撃
この回から大阪桐蔭は中田に投手交代。
先頭根来は四球で出塁。続く佐藤は2球目をきっちり送りバント成功させ1死2塁のチャンス。続く小林はスライダーに空振三振。今日2安打と当たってる池田泰は3塁ゴロ。
大阪桐蔭はここまで守備の自滅での点差なので、ここからしっかり守って打線も粘り強く出塁していけば、智辯和歌山も慌てる場面が出てくると思う。
6回表 大阪桐蔭の攻撃
好打順の2番から。
先頭の宮本は3球目のストレートを2塁ゴロ。西野は初球の内角低めの難しいスライダーに手を出してショートフライ。船曳も3球目をセンターフライで三者凡退。
しかも3イニング連続の三者凡退。焦ってるのか、早打ちが多く何となく打たされてる印象。
6回裏 智辯和歌山の攻撃
1死から細川がフルカウントから内角ストレートを上手くおっつけてレフト前ヒット。細川はセンスがあるなあ。続く西川は3ゴロゲッツー。
7回表 大阪桐蔭の攻撃
先頭の薮井は3球目のストレートをセンターフライ。石井は内角低めのスライダーに空振三振。山田は3球目のスライダーに1塁ゴロ。4イニング連続の三者凡退。
7回裏 智辯和歌山の攻撃
3番からの好打順。
黒川は追い込まれてからのストレートに差し込まれて遊ゴロ。東妻はスライダーを見逃し三振。根来は初球ストレートをセンターフライでこちらも三者凡退。
試合が膠着状態になってきた。
大阪桐蔭としては流れを作るホームランが欲しい所。
8回表 大阪桐蔭の攻撃
8番中田に代わり代打キャプテン中野。ベンチの期待に応えて3球目の高めのカーブを強振せずにライト前ヒット!ナイスバッティング!
しかし1塁ランナー中野はリードを大きく取り、キャッチャーからの牽制に戻れずアウト。
あー、もったいない。
続く西浦は空振三振。
いよいよ苦しい展開やなと思いきや、柳本が投手ゴロで池田が1塁へ暴投で出塁。
2死から相手のミスにつけ込みたい所。
続く宮本はストレートの四球。2死1,2塁
投手池田は動揺してる。ここはチャンス!必ず甘い球が来るから1発で仕留めたい所。
続く期待の西野は初球の甘く入ったスライダーを捉えてレフト前タイムリー‼
ナイスバッティング!これで2-5。さらにチャンス。
続く船曳は内角を攻められた後の外角ストレート打たされて2塁ゴロ。
くそ-! ここは東妻のリードにやられたなあ。
8回裏 智辯和歌山の攻撃
この回から大阪桐蔭は左腕の高野に投手交代
身長180㎝、体重78㎏。137キロのストレート、120キロ前後のスライダー、フォークを投げ分ける。
先頭の佐藤は力のあるストレートに詰まって遊ゴロ。続く小林に代わって代打久保は四球。続く連続代打の入江はエンドランで投手ゴロ。続く綾原の四球などを挟み2死1,3塁。しかし続く細川は追い込まれてからのストレートに押されて投手ゴロ。
高野はなんとかピンチをしのぐ。
9回表 大阪桐蔭の攻撃
智辯和歌山はエースの右腕池田陽佑に投手交代。
身長181㎝、体重79㎏ 130キロ後半のストレート、スライダー、フォークを投げ分ける。「よいしょっ!」と声と気迫を出して投げてくる。
1死後、石井が2球目のストレートをセンター前ヒット。続く山田が4球続いたストレートを強振すると、レフトの頭を越える2ベースで1死2,3塁のチャンス!
ここで代打伊藤はスライダーに空振三振。続く西浦はスライダーを引っかけて3塁ゴロで万事休す。
100000010 2 9 3
04100000× 5 7 2
智辯和歌山は待望の大阪桐蔭からの勝利。智辯和歌山の選手はゲームセットの瞬間、優勝したかの喜びようでした。智辯和歌山は今の2年生が入学してきてから去年の夏の甲子園、今年のセンバツ決勝など大事な所でことごとく大阪桐蔭に敗れてきたので、先輩たちの分も含めて喜びはひとしおでしょう。
今日はキャプテンの黒川君がベンチ前で大きな声を出し指示していました。クリーンアップで1安打でしたが、キャプテンの気迫が1年生を後押しして、それに1年生が応えてナイスゲームでしたね。やはり甲子園や修羅場をくぐってきた経験値があるメンバーが半分以上いるので、落ち着きや試合巧者ぶりが目立ちました。
これでセンバツ出場確定でしょうから、来年の甲子園での活躍が楽しみですね。
一方で敗れた大阪桐蔭はこの敗戦でたくさんの課題、学びがあったと思います。
ここまで新チームは経験値がないまま個人能力でなんとか勝ち上がってきましたが、やはり強い相手になると弱みが出てきていました。履正社戦もそうでしたが、送球エラーや守備陣の弱さ、投手の四球からの自滅、投げ急ぎによる連打を食らう点、送りバントのミスやビハインドから巻き返す打撃力の不足など。
ただ2年前の大阪桐蔭も大阪大会で履正社に敗れ、大阪3位で出場した近畿大会ではベスト4敗退。しかし冬の努力から翌年のセンバツ優勝に繋げてます。今回はベスト8でしたが、選抜出場の可能性は残っているので、今日の悔し涙を糧にしてこの冬の厳しい練習でメンタル、技術を上げて、来春にはたくましくなった大阪桐蔭を期待しております。
投手陣はこの秋ベンチ外でも良い選手がいるそうなので這い上がってくる選手にも期待したいですね。
ガンバレ大阪桐蔭‼