履正社対南部(秋季近畿大会1回戦 ほっともっとフィールド神戸)
皆さん、こんにちは。
土曜日の第3試合に行われた履正社対南部の対戦を観戦しました。
注目は1年小深田、井上の破壊力抜群の3.4番コンビです。小深田は大阪準々決勝でサヨナラ満塁ホームラン、決勝では特大2ランを放っています。井上も準々決勝と準決勝の第1打席で2試合連発放っています。そして野口、1年池田も準々決勝で2者連続ホームランを放っており、上位から下位まで1発がある打者が並ぶ強力打線です。
投手陣はエースの140キロ左腕清水、大阪桐蔭戦で完投勝ちした右腕植木が支える近畿随一の投手陣で優勝候補に挙げられてます。
一方で南部は和歌山3位校で双子バッテリーの鎌倉がチームを引っ張り、和歌山県新人戦では智辯和歌山を破っています。
強力な履正社打線を南部のバッテリーがどこまで踏ん張れるかが試合の焦点になりそうです。
履正社 南部
⑧桃谷 ④湯川
③西川 ⑧安井
⑤小深田 ⑨小竹
⑨井上 ③尾田
⑦大西 ⑤三上
②野口 ②鎌倉
④池田 ⑥周家
⑥野上 ①鎌倉
①清水 ⑦奈良
先攻は履正社 1回表の攻撃
先頭の桃谷がショート周家のエラーで出塁。西川が初球を送りバント決めて1死2塁のチャンス。ここで注目小深田は2球目のスライダーにタイミング合わず1塁ゴロでその間にランナー3塁へ。井上はストレートの四球。大阪準決勝以来のスタメン起用の大西は3塁ゴロでチャンスを逃す。
南部先発左腕の鎌倉はストレートがMAX128キロ、スライダーが110キロ前後で何とか低めを突いて打ち取った印象。
1回裏 南部の攻撃
先頭湯川スライダーに空振三振。安井はストレートを叩いてセンター前ヒット。しかし、小竹2塁ゴロ、尾田ストレートに空振三振。
履正社の清水は2三振を奪う快調な滑り出し。140キロ前後のストレートと120キロ前後のスライダーがコースに決まるとなかなか打てないね。
2回表 履正社の攻撃
1死後、左の池田が外角ストレートを上手く打ってレフト前ヒット。履正社は前半でもこういうケースは送ってくるチームだが、野上が3バント失敗。しかし清水がストレートに詰まったがライト前ヒットで1.3塁のチャンス。ここで桃谷がスライダーをライト線にタイムリーヒットで先制!
2回裏 南部の攻撃
2死から、周家、鎌倉の連打で1.2塁のチャンス。ここで9番奈良がストレートを叩いてセンターオーバーの2点タイムリー3ベースで逆転!
2死から3連打で逆転とはやるなー。南部としては逆転した後の守りは絶対にゼロで抑えて流れを渡したくないところ。
3回表 履正社の攻撃
1死後、井上、大西の連打で1死1.3塁のチャンス。野口が3球目のカーブを引っ張ってレフト前タイムリーですかさず同点に追いつく。
続く左打席に池田。4球目の外角低めに逃げていくスライダーを泳ぎながら捉えた打球はライトへ。
なんとライトスタンドに入る3ランホームラン!
あれがスタンドに入るんや?!
イチロー選手を彷彿とさせるバッティングやわ。打撃技術が凄いわこの子!
履正社は4連打であっという間に逆転して5-2。
南部の鎌倉は丁寧にコースを突いているが、球速が無いので簡単に見切られたり、良いコースの球も履正社の各打者の鋭いスイングでヒットゾーンに持っていかれてる。2巡目になると流石に履正社打線はアジャストしてくるね。
もうここが限界やからピッチャー代えたほうがええと思うが、、
しかし続投。続く野上は四球を選ぶ。
履正社の清水を考えるとこれ以上離されると試合が決まってしまう。もうピッチャー代え時やが、、
続投か。9番清水が送りバント決めて、1番に帰って桃谷が四球を選び2死1,2塁。
西川が追い込まれた後の3球目、外角低めのストレートを叩いてレフト前タイムリー!レフトが暴投で2,3塁。 続く小深田はストレートの四球。
あー。甘いとこに行ったらやられるから、際どい所突くが外れて、ピッチャー苦しい所。頑張れ鎌倉!
2死満塁で4番井上。初球ストレートでストライク取るもボール3つ続いて3B1S
ピッチャー心理としては押し出しの四球は出したくないところ。この回変化球でストライクが取れていないからストレートでいかなしゃあないが。
運命の5球目
ど真ん中ストレート!あかん!
1,2,3でドンピシャで軽く打った打球はレフトスタンド中段に突き刺さる満塁ホームラン‼
スタンドの度肝を抜く特大ホームラン。これでこの回9点。 10-2
3回裏 南部の攻撃
2番からの好打順も三者凡退。
履正社の清水は大量リードでのびのび投げてる。ストレートのMAXも145キロ、スライダーも低めに切れてきた。
4回表 履正社の攻撃
先頭の野口が初球のインコースに入ってくるスライダーを引っ張り3塁線を破る2ベース。無死2塁で、今日2安打で前の打席でホームランを打ってる池田。
なんとここで送りバント!岡田監督固いなあ。
1死3塁で野上が3Bからなんとセフティスクイズ。しかしピッチャー正面で3塁ランナーアウト。
なんかもったいない攻撃やなあ。
続く清水がセンター前ヒットで出た所で、南部は三木にピッチャー交代。
三木は1直で後続を断つ。
4回,5回の南部の攻撃は共にチャンス作れず。
6回表 履正社の攻撃
先頭の池田がライト線にポテンの2ベース。野上が送って1死3塁。ここで清水が初球を1塁線へセフティスクイズを成功させて追加点。
6回裏 南部の攻撃
2死から鎌倉航太がレフト前ヒットを放つも後続が続かず。
7回表 履正社の攻撃 チャンス作れず。
7回裏 南部の攻撃
この回3点取らないとコールドゲームになる。意地を見せるか。
しかし清水の前に 三振 セカンドフライ 最後は144キロのストレートの後のスライダーで空振三振!
履正社 R H E
0190010 11 17 0
0200000 2 7 2
南部
今日のMVPは履正社の井上君と池田君の2人でしょう。
井上君は4打数3安打1本塁打4打点
池田君は3打数3安打1本塁打3打点1犠打
投手の清水君もナイスピッチングでした。7回7安打2失点9奪三振
今日はストレートの走りが良く、高めの釣り球もよく振らせてました。右打者のインローに投げるスライダーのウイニングショットも良く決まってました。9つの三振の内、スライダーで5つ、ストレートで4つ。
ただチームとしてはバント失敗3つするなど雑さも目立ちました。良いピッチャーと対戦した時は強力打線といえども打てないので、1つのプレーを大事にして次戦は戦って選抜出場を確定してもらいたいです。
負けた南部ですが、2番手の三木君の好投は収穫でしたね。
右のサイドスローから120キロのストレート、スライダー、90キロを切るカーブのコンビネーションで打者のタイミングを外していました。
4回途中から登板して3回1/3を1失点の好投でした。
打者では好投手の清水君から、安井君と周家君はそれぞれ2安打放ちました。
和歌山大会で見せた打力の片鱗は見せてくれましたね。
履正社は次戦福知山成美とのセンバツ出場権をかけた戦いです。1位校対決は目が離せません!